内山靖崇インタビュー

2012.05 :: 内山靖崇インタビュー

内山靖崇インタビュー

内山靖崇インタビュー 今年、日本では年間9大会のフューチャーズが行われます。その第1戦が3月13日の亜細亜フューチャーズからスタートし4週連続で大会が行われたのですが、内山選手は優勝、1回戦負け、準優勝、優勝という戦績でしたね。振り返ってみて、どうですか?
欲しかったところでポイントを取ることができましたし、ランキングも上がってきたので、まあいい4週間だったなと思います。でも、ほとんど第1シードか第2シードがついたので、勝たなければならない試合でしたし、そういう意味では課題をクリアしたという感じです。

内山靖崇インタビュー 逆にプレッシャーが大きかったのでは?
それほど意識はしていませんでした。それよりも、自分のベストを尽くすというのが毎回の目標だったので…。
亜細亜の最初のほうで自分の武器であるサーブの調子を崩してしまったのですが、他の良くなってきている部分で補えたのが自信になりました。ナショナルトレーニングセンター(NTC)で添田さんや伊藤さんなど強い選手と練習させてもらっているので、リターンやストロークのラリーなども良くなっているのだと思います。
フューチャーズに出てくる選手は、チャレンジャークラスの選手に比べ、集中が切れる部分があるんです。だから、自分が我慢していれば追いつけるチャンスが転がっています。チャレンジャーで勝っていくには、いいプレーを続けなければならないのですが、それが難しいのが差なのだと思います。フューチャーズでもすごいショットを持っている選手はたくさんいますが、ポイントを積み重ねるという部分ではちょっと違うかなと。
NTCで日本のトップ選手と練習させてもらっているので、そうしたチャレンジャーやATPツアー、グランドスラムに出ている選手とプレーすることで、どうすれば上に行くことができるのかというイメージを持てるのはすごく大きいですね。

内山靖崇インタビュー そうしたいつもの練習の成果が今回出たことで、手応えがあったのでは?
手応えを感じている部分もありますが、足りない部分を感じていることのほうが大きいですね。もっと自然にポジションを上げるなどして、こちらが無理をしなくても相手にはプレッシャーをかけられるようなプレーを取り入れるような、自然にゲームが支配できる状況を多くしたいと思っています。技術がまだ足りていないので練習しなければいけないのですが、試合でもやっていかなければ出来ないものなので、練習、試合とどちらも大切です。

最近は、少しずつ海外遠征も多くなってきましたね。
フューチャーズで少しずつ勝てるようになってきて、チャレンジャーにも出場するようになったので、今はすごくやる気に満ちあふれているというか。早く上手くなりたいという気持ちがすごくあります。

内山靖崇インタビュー 今年の目標は?
今はUSオープンの予選に出ることが一番の目標なので、夏までに260~270位ぐらいには上げたいと思っています。

ラケットをウイルソンにしてから2年目のシーズンですね。戦績が出てきたのは、ラケットへの慣れもあると思いますか?
そうですね。今は完全に慣れて、使いこなせるようになったと思います。僕の使っているSTeam 95は、本当にボールをすごく持ち上げることができるため、違うラケットだとネットにかかるボールが返ってくれます。STeam 95は本当に回転がかけやすいラケットで、特にスライスサーブがすごい切れるので、それは僕にとって大きいアドバンテージとなっています。

どうすれば、内山選手のようなすごいサーブが打てるのでしょうか?
運動連鎖の中で、一番力を出せる打ち方を意識しています。ムダなくパワーを出せるかどうかを気を付けています。今はラケット自体が大きなパワーを持っているので、それを生かす打ち方が大切なのだと思います。

内山選手にとっては、同じくアメリカ・フロリダにテニス留学していた錦織選手は3年先輩ですが、3年後の自分はどうなっていると思いますか?
うーん、考えたことなかったですね、3年後。ランキングでトップ100に入っていて、常にグランドスラムに出られるくらいにはなっていたいですね。



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