錦織 圭選手インタビュー

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2011.01 :: 錦織 圭選手インタビュー

2010年のベスト3試合

錦織 圭選手インタビュー

No.1 「最も印象に残っているのは、USオープンの前に出場したビンハンプトン・チャレンジャーです。この大会は結局優勝したのですが、3回戦で90位のB.デュバルと対戦したのが2010年の転機になった試合でした。それまではケガから復帰したとはいえ、自分がイメージしたテニスができていませんでした。

でも、このデュバル戦は自分から攻めてポイントを取りにいくことができた試合で、ブログにも書いたのですがデルレイビーチで優勝したときのことを思い出すぐらいいいプレーができました。そうした感覚はケガからの復帰後初めてだったので、それまで悩んでいたいろいろなことがふっきれて、スッキリした気分になれたということで一番印象に残っています」



No.2

「チリッチと戦ったUSオープン2回戦も印象に残っています。
錦織 圭選手インタビューこのUSオープンは予選からの出場だったためチリッチ戦までに4試合を戦っていて、さらにチリッチとは5時間近くの熱戦となったのですが、最後は相手がパワーダウンしていったのに対し、僕は何とか戦い切ることができました。このチリッチ戦は、内容よりも5時間を戦い抜くフィジカルが自分にあったことが自信になった試合でした」

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No.3

錦織 圭選手インタビュー

錦織 圭選手インタビュー「このナダル戦は、試合内容というより、初めてウィンブルドンのセンターコートに入ったということと、その相手がナダルだったというので印象に残っています。
でも、よく考えると、1回戦でナダルに当たるというのはクジ運としては悪いですよね」
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錦織圭選手が語る「ラケットへのこだわり」
「ボールにパワーが伝わりやすいラケットが好みです」
錦織 圭選手インタビュー

「僕は、そもそも自分の力がボールにうまく伝わるラケットが好きなんです。表現しづらいのですが、パワーが伝わって"パーン"と飛んでいく、それでいて力加減もできるラケットが好みです。またフェース面は、大きいものを以前試しましたが、僕の中ではうまくパワーを出せていない感じでした。逆に小さいフェース面のモデルは使ったことがないのですが、現在の95平方インチが僕の求めているボールを打つのにちょうどいい大きさなのだと思います」

「ラケットは、2010年後半から、少しバランスポイントを変えています。以前のものは上のほうにバランスがあったので、スイングをすると引っ張られる感じがして、それがパワーとなっていました。でも、身体への負担を考え、ストロークのフォームを変えたので、そのスウィング合ったラケットを作ってもらいました。変わったところはバランスポイントを少しグリップ寄りに調整しました。少しの調整ですが、パワーはそのままで、楽にスイングできるようになりましたし、コントロールもよくなっていると思います。今では、そのバランスがすごく気に入っています」
錦織 圭選手インタビュー「ストリングは、縦にポリ(アルパワー・フロロ)、横にナチュラルを張っています。フェデラーはこの逆で縦にナチュラル、横にポリを張っていて、僕の好きな柔らかなフィーリングが出るいうことで試したことがあります。コントロールがつけやすくスライスなども打ちやすかったのですが、僕にはパワーがうまく伝わらない感じがしたので、やはり縦にポリ、横にナチュラルのパターンになりました」