ステファン・エドバーグをはじめ、多くのプロ選手がこだわる 1978年生まれの <<PWS>>

ステファン・エドバーグをはじめ、多くのプロ選手がこだわる 1978年生まれの <<PWS>>
エドバーグもこだわった! プロ選手が信頼を寄せる<<PWS>>

フェデラーハードのインディアンウェルズ、クレーのモンテカルロと、グランドスラムに次ぐマスターズ1000大会で決勝に進むなど、復調気味のフェデラー。一時はランキングを8位まで落とし、32歳という年齢から『このままずるずると...』という心配もされていたが、再び4位まで上げてきたのは『やはりフェデラー』であり、再びNo.1に返り咲く可能性も十分にある。

その要因はいろいろ考えられるが、中でも「彼と一緒にいると、学生時代に戻った気分になるよ」とフェデラーが言う、エドバーグ・コーチの存在が大きいだろう。そのエドバーグは、フェデラー同様ウイルソンと生涯契約を結んでおり、練習などでフェデラーとラリーする際に愛用しているのはPRO STAFF 90。1966年生まれのエドバーグは、今年48歳。エドバーグ『もう少し楽にボールが飛ばせるラケットのほうがいいのでは?』というおせっかいな思いもあるが、本人は「ボックス形状とPWSは外せない」という理由でPRO STAFF 90を選んでいるのだ。現在、ウイルソンのラケットでボックス形状なのはPRO STAFFの90、95、95S、100Lの4モデルのみ。ボールをつかむ(ホールドする)独特の打球感があるボックス形状のフレームは、グリップの握りの厚さやプレースタイルにより好みが分かれるため、ラウンド形状との住み分けが明確にできている。フォアも比較的薄いグリップで握り、ボレーでのタッチ感にこだわるエドバーグは、ボックス形状の打球感がお気に入りなのだろう。

PWSそして、もう一つのこだわりが<PWS>。PWS(Perimeter Weighting System=周辺加重機構)は、1978年に取り入れられたシステムで、ラケットフェイス面の3時と9時方向に"重り=ウエイト"を加えるというもの。そうして周辺を加重すると、ボールを捕らえた時のフェイス面の揺れ(ブレ)を押さえることができるのが特徴で、それがコントロール性や打球感の良さにつながるのだ。このPWSは、今でもPRO STAFFシリーズだけでなく、SIX.ONEシリーズ、STeamシリーズ、JUICEシリーズに取り入れられている。PWS搭載ラケット使用選手ということは、錦織、伊藤竜馬、内山靖崇といったデ杯日本代表選手はもちろん、ディミトロフ、など世界のトップ選手のラケットにもPWSが搭載されているということ。エドバーグが「PWSは外せない」というのと同じ理由で、現在のトップ選手もPWSの効果を認めている証拠で、初搭載から36年を経ても"色あせない技術"と言うことができる。

そして、そうした効果は、スイートスポットを外して打つことが多い一般テニス愛好家のほうが、恩恵に浴することが多いもの。ラケットを新調することを考えている方は、PWSの有無も考慮に入れてみてほしい。


PWS搭載ラケット
PRO STAFFラインナップ
PRO STAFF 90 PRO STAFF 95 PRO STAFF 95S
  • PRO STAFF 90
  • 本体価格: 36,000円
  • フェイス面積: 90平方インチ
    ウエイト: 339g
    ストリングパターン: 16×19
    バランス: 30.5㎝
    フレーム長: 27インチ
    フレーム厚: 17.0mm
    グリップサイズ: G2、G3
  • PRO STAFF 95
  • 本体価格: 35,000円
  • フェイス面積: 95平方インチ
    ウエイト: 313g
    ストリングパターン: 16×19
    バランス: 31.0㎝
    フレーム長: 27インチ
    フレーム厚: 18.0mm
    グリップサイズ: G2、G3
  • PRO STAFF 95S
  • 本体価格: 35,000円
  • フェイス面積: 95平方インチ
    ウエイト: 313g
    ストリングパターン: 16×15
    バランス: 31.0㎝
    フレーム長: 27インチ
    フレーム厚: 18.0mm
    グリップサイズ: G2、G3

PRO STAFF 100 PRO STAFF 95
  • PRO STAFF 100L
  • 本体価格: 34,000円
  • フェイス面積: 100平方インチ
    ウエイト: 285g
    ストリングパターン: 16×18
    バランス: 32.5cm
    フレーム長: 27インチ
    フレーム厚: 18.0-22.0-19.0mm
    グリップサイズ: G2、G3

SIX.ONEラインナップ
SIX.ONE 95S SIX.ONE 95 JP SPEC SIX.ONE 95 US SPEC
  • SIX.ONE 95S
  • 本体価格: 33,000円
  • フェイス面積: 95平方インチ
    ウエイト: 309g
    ストリングパターン: 18×16
    バランス: 31.5cm
    フレーム長: 27インチ
    フレーム厚: 21.5mm
    グリップサイズ: G2、G3
  • SIX.ONE 95L
  • 本体価格: 33,000円
  • フェイス面積: 95平方インチ
    ウエイト: 289g
    ストリングパターン: 16×18
    バランス: 33.0cm
    フレーム長: 27インチ
    フレーム厚: 21.0mm
    グリップサイズ: G2、G3
  • SIX.ONE 95 US SPEC
  • 本体価格: 33,000円
  • フェイス面積: 95平方インチ
    ウエイト: 332g
    ストリングパターン: 16×18
    バランス: 30.5cm
    フレーム長: 27インチ
    フレーム厚: 21.5mm
    グリップサイズ: G2、G3

STeamラインナップ
STeam 95 STeam 100
  • STeam 95 (錦織 圭 使用)
  • 本体価格: 35,000円
  • フェース面積: 95平方インチ
  • ウエイト: 309g
  • バランス: 32.5cm
  • 厚さ: 22.0mm
  • 長さ: 27.25インチ
  • ストリングパターン: 16×20
  • グリップ: 2、3
  • STeam 100 (伊藤竜馬 使用)
  • 本体価格: 35,000円
  • フェース面積: 100平方インチ
  • ウエイト: 295g
  • バランス: 33.0cm
  • 厚さ: 22.0mm
  • 長さ: 27.25インチ
  • ストリングパターン: 16×20
  • グリップ: 1、2、3

JUICEラインナップ
JUICE 100 JUICE 100S
  • JUICE 100
    本体価格: 32,000円
  • フェイス面積: 100平方インチ
    ウエイト: 304g
    ストリングパターン: 16×18
    バランス: 32.0cm
    フレーム長: 27インチ
    フレーム厚: 25.0-26.5-24.0mm
    グリップサイズ: G1、G2、G3
  • JUICE 100S
    本体価格: 32,000円
  • フェイス面積: 100平方インチ
    ウエイト: 304g
    ストリングパターン: 16×15
    バランス: 32.0cm
    フレーム長: 27インチ
    フレーム厚: 25.0-26.5-24.0mm
    グリップサイズ: G1、G2

JUICE 100L JUICE 100UL
  • JUICE 100L
    本体価格: 30,000円
  • フェイス面積: 100平方インチ
    ウエイト: 279g
    ストリングパターン: 16×18
    バランス: 34.5cm
    フレーム長: 27インチ
    フレーム厚: 25.0-26.5-24.0mm
    グリップサイズ: G1、G2
  • JUICE 100UL
    本体価格: 25,000円
  • フェイス面積: 100平方インチ
    ウエイト: 262g
    ストリングパターン: 16×18
    バランス: 34.0cm
    フレーム長: 27インチ
    フレーム厚: 25.0-26.5-24.0mm
    グリップサイズ: G1、G2