モデルに込められた願いは、『劣勢をひっくり返せ。』である。
例年、モンテカルロ・マスターズから本格スタートする、クレーコート・シーズン。今年も、その戦いがすでにスタートし、クライマックスとなる全仏オープンも5月28日からいよいよ開幕する。
現代テニスの特徴といえば、そのテンポの早さにある。しかし、球足が遅くなるクレーコートでは、ハードコートのテニスとは様相が変わる。エースとなるだろうショットも時速200km超のサーブも、そう簡単にエースを奪うことはできない。クレーコートでポイントを取るためには、組み立てが必要となってくるわけだ。しかし、エースが生まれないわけではない。詰将棋のように、ジワジワと攻められ、劣勢となった中で見せる起死回生のスーパーショット。これがあるからこそ、クレーコートの試合は人々を熱狂させるわけだ。苦しい体勢の中で、必殺の一撃を繰り出す。そのためには確かなテクニック、そしてそれに応えるラケットが必要となる。
錦織圭やダビド・ゴフィンは、そんなスーパーショットを繰り出すことができる代表的なプレーヤーと言ってもいいだろう。そして彼らが今、手にしているラケットには、おもしろい細工がなされている。
その名も「REVERSE」――通常モデルと配色が逆になっている「REVERSE」シリーズは、たとえコート上で劣勢になったとしても、流れを変える<劣勢をひっくり返す>願いを込められたものである。
すでにBLADE 98CV REVERSEを使用しているゴフィンは、モンテカルロでベスト4(元世界1位ジョコビッチにも初勝利)、マドリードでベスト8といくつもの劣勢を跳ね除けて、勝利をものにしている。その一方、クレーコート・シーズンに入り、右手首のトラブルに直面している錦織(BURN 95CV REVERSE使用)だが、「(全仏が)僕には大事」と言うとおり、レッドクレーでの悲願制覇を目論んでいる。思えば、錦織は今年2月、相性のいいメンフィスを蹴って、南米での大会に挑むなど、例年以上にクレーを重視している。全仏にかける想いは一入だろう。
5月28日からスタートする全仏オープン。"BURN"を操る錦織、パブロ・カレーニョ・ブスタ、エレナ・スビトリーナたち、"BLADE"を操るゴフィン、キキ・バーテンなど、オレンジとグリーンの「REVERSE」クレーコートを躍動するはずだ。
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