砂入り人工芝コートが多い日本では、少しくらいの小雨でも練習を続けたり試合が続行されることは日常茶飯事。しかし、そうした状況では、そもそも58g前後と規定されているボールは水分を吸って70g近くの重さになることも珍しくない。そうして重くなったボールを球足が遅くなった雨中で使っていると、いつもよりラリーが長くなり、ヒジや手首への負担が増加。その時は気にならなくても、それがのちのちテニスエルボーやケガの原因となりかねない。また湿気が多い日本では、普通にボールを置いておくだけで空中の水分を吸って重さが変化してしまうもの。
そうしたことを避けるため、ウイルソンが新ボールに採用したのがエレメントガードという撥水コーティング。実際に雨の中で10分間使用した時、他社製品が58gから65gと7g増えたのに対し、ウイルソンの新ボール『ツアープレミア』は58.5g(+0.5g)、『ツアースタンダード』は62g(+4g)だった。ただ、こうして撥水性が良くなったことでボールのロゴは消えやすくなっている。これは撥水性が良すぎるためインクが中までしっかり染み込まないのが原因だ。一般的なボールでは、ロゴの消え方でボールのへたり具合を判断するものだが、この『ツアープレミア』と『ツアースタンダード』には当てはまらない。実際にボールを打つ感覚や、フェルトを見ることで判断して欲しい。
試合球『ツアープレミア』とともに、長時間練習する高校や大学の部活にも耐えられるよう耐久性にこだわって設計されたのが練習球『ツアースタンダード』だ。 |
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高体連のオフィシャル大会使用球「US OPEN EXTRA DUTY」のスピード感をそのまま踏襲しているため、高校のテニス部での「練習時=TOUR STANDARD」⇒「イン ターハイ・選抜の公式試合=US OPEN EXTRA DUTY」と言う流れが自然に出来ていくのではないかと感じる。 |
当社は全国で7校を展開しているテニススクールです。これまでは他社メーカーのボールを使用していましたが、今回ウイルソンが新しいボールを開発したということで、そのボールを試させて頂きました。そして、各校より色々な報告があったのですが、当初『ボールのロゴが今までのものより10〜20%ぐらい早く消えてしまう』というレポートが上がってきました。
しかし、その内容を確認して見ると、ほとんどの意見が初級クラスのスクール生の方々からのものでした。一方、上級クラスの方々からは『ロゴが消えるのは早くても、実は表面のフェルト素材は元気で気持ちがいいですよ』との意見が多く、総合的に判断すると『品質が長持ちするボール』という評価となりました。あとでメーカーの方に聞くと『撥水コーティングを施してフェルトの持ちを高めているため、インクがフェルト素材の下までうまくしみ込まないんですよ』と聞かされて理解・納得することができました。皆さん、高品質ボールでNASシルキーウインズのレッスンを受けてみませんか? お待ちしています。
>シルキーウインズ京王聖蹟桜ヶ丘校・ウェブサイト
今回ウイルソンから発売された新ボールは、店頭だけでなくWEBでも箱買い注文の予約が大量に入りました。
ボールが発売前からこれだけ人気だったことは過去にはなかったことです。これだけユーザーの注目を集められたのは、日本の環境を考慮した日本市場向けボールだったことが理由だと思います。うちのウェブサイトや動画でも事前紹介した効果もあると思いますが、具体的には『メルトンの持ちがいい』ことと『撥水性が高い』ということが支持されたのでしょう。
メルトンの持ちが悪いと、長時間ラリーしているとフェルトがモワモワしてきて、それだけ空気抵抗を受けるため肩やヒジへの衝撃が大きくなります。また、砂入り人工芝コートでプレーすることの多い日本では、少しくらいの小雨であれば試合は続行されます。普通、ボールは58gぐらいですが、そうして雨の中でプレーしているとボールが水を吸って70gぐらいの重さになることも。すると肩、ヒジ、手首に負担が蓄積され、テニスエルボーやケガの原因となってしまうのです。その点、撥水性が高い今回のウイルソンの新ボールは、雨でもほとんど重さが変化しません。
最近は、テニスを楽しむ方の年齢が上がってきているので、そうした不安がなくプレーできるというのはテニス愛好家にとっては嬉しいことなんですね。また、例えば女子ダブルスにしても、以前ほどネットプレーをせずストロークでラリーすることが多くなったので、1ポイントが決まるまでのラリー回数が多くなりました。そういう方にとっては、フェルトの持ちがいいというのは魅力なのだと思います。このウイルソンの新ボールは、いろいろなタイプのプレーヤーのテニス寿命を伸ばす、画期的なボールだと思います。
>テニスショップ ラフィノ・ウェブサイト
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