鮮やかなライトグリーンとブラックのコントラストが特徴的なBLADEシリーズは、BLADE 98 18×20 CV、BLADE 98 16×19 CVなどウイルソンの中でも、特にプロ選手の使用が多いシリーズだ。象徴は、グランドスラム23冠の女王、セリーナ・ウイリアムズのオートグラフモデル「BLADE SW104 AUTOGRAPH」と言っていいだろう。
それらトッププロのモデルの性能を持ちつつ、球持ち、コントロール性、パワーを向上させた『BLADE 104』。その人気が今、上昇中なのだという。
モデル名にあるとおり、フェイス面積は大き目の104平方インチなので当然、スイートエリアは大きい。そしてフレーム厚を22mm、グロメットホールにパワーホール(1cm幅の細長いホールにすることでストリングの動き幅が大きくなる)を採用することで、最長の球持ち、柔らかな打球感を実現。
加えて、注目すべきが、大きな違いを生む0.5インチロングのレングスだ(全長27.5インチ)。長すぎないから振りやすく、思っている以上にヘッドが走る。290gという重さだから、男子のみならず、女性プレイヤーでも扱いやすい。正に"隠れた逸品"とも言うべき『BLADE 104』をテニスクラシック編集部(広)が改めて試打してみた!
BLADEを104平方インチにして、0.5インチロングにするとこうなるのか!! というのが第一印象。
今回、ポリ(エレメント)、ナイロン(NXT)を48ポンドで張った2本で打ち比べ。共通して感じたのは、「ボールの伸び」だ。思っているより、ボールが走る!飛ぶ!ので"わぁコレおもしろい"とニヤリとなる。0.5インチ長い分、スイング速度がアップすること。そしてパワーホールの効果も実感できる。例えば対応が遅れてしまった時、足元に来てしまったボールも、予想以上に簡単に返せる。本当にわずかだが、一瞬長くボールをつかめることが、大きな違いとなるのだろう。
さて、ポリだが、BLADE104×柔らかいエレメントという組み合わせは、アリだと思う。欲を言うと、あと5、6ポンド下げて打ってみたら、スイング遅めな私は、さらに良さを出せるはず。いや、やってみたいです。NXTについては言うことなし。BLADE104との相性は抜群だと思う。
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