気になっている人も多いだろう。SNS上で展開されているハッシュタグ『#BLADERの覚醒』。シリーズ7代目をうかがわせる情報、これは一体何なのだろうか?
まず、これを読んでいるアナタに質問したい。<ウイルソンの「BLADE」に、どんなイメージを抱いているだろうか?>素晴らしいラケットだ、自分に合っている、好きなプロが使っている、自分には難しい、コスメがいい・・・さまざまなイメージがあるだろう。ウイルソンが行った使用感に関するアンケートによると、「かなり難しい11%」「そこそこ難しい43%」「扱いやすい方だ35%」「とても扱いやすい11%」という結果が出ている。約半数は“簡単に扱えるラケットでない”と考えているということになる。同モデルの特徴の一つ、“柔らかさ”は、一般プレーヤーが求めるニーズでもある。それなのに、なぜ難しい印象となっているのか? 非常に多く(!!)のプロプレーヤーが使用していることは、難しいイメージに影響しているだろう。
ご存じのとおり、ウイルソンはツアーで最もラケット使用率が高いブランドである。
時期によって多少の変動もあるものの、ATPでは35%、WTAでは36%のプレーヤーがウイルソンのラケットを使用している。その内、なんと45%の選手がBLADEシリーズを使用しているのだから圧倒的な使用率である(PRO STAFF25%、ULTRA21% 、BURN7%、その他2%)。思い浮かべただけでも、チチパスにラオニッチ、デミノー、S.ウィリアムズ、ハレプ・・・など、スター選手も数多い。
先のウィンブルドンでは、シングルスベスト16の内、男女各9名がウイルソンを使用。その内、各5選手(男子/ラオニッチ、ゴファン、ペッラ、サングレン、アンベール、女子/S.ウィリアムズ、ハレプ、張[ジャン]、ストリコワ、リスケ)がBLADERである! つまり、ツアーで最も人気があるラケット、それが『BLADE』なのだ。
なぜ、そこまでに支持を得ているのか? それは、歴代のBLADEシリーズに通じる魅力があるからだ。同モデルは、①『しなり』 ②『柔らかさ』 ③『パワー』という3つの特徴がある。それこそがプロが求めてきたものなのだ。
BLADEには、他のラケットにはない『X-LOOPテクノロジー』を採用している。これは初代モデルから6代目モデルまで、ずっと踏襲されてきたテクノロジー。それだけ、完成度が高いものである。基本的には「D型フレーム」なのだが、ラケットのフープ部分は外側が丸い形に、シャフト部分は逆に内側が丸い形になっている。スイング時、ラケット自体がしなり、ボールを捕らえると、シャフト部、フープ部分が内側に捻じれる。そして、刹那にしなり戻し、捻じれ戻しが発生。これが、3つの特徴を生み出すわけだ。今度は、ウイルソンが行ったBLADEへの具体的なイメージのリサーチ結果を紹介しよう。
最も多かったのは「1位/上手なプレーヤーが使うイメージ」である。続けて「2位/コントロールがしやすい」「3位/パワーがないと使えない」「4位/回転が掛かりずらい」「5位/多くの選手が使用している」「6位/強そう」「7位/柔らかいフィーリング」と続く。2位、5位、7位以外は、敷居を高く感じているからこそ出る表現である。
それならば、それらを一層するラケットを作ってやろう。リサーチ結果が、ウイルソンのクラフトマンシップ<職人魂>に火を点けたわけだ。『#BLADERの覚醒』――それは、あらゆる人がBLADERとなれるだけのスペシャルラケットができたという自信の現れではないだろうか!?
7代目『BLADE』はいかなるものか?
8月1日0時、ウイルソンホームページで全貌が明らかになる。