『使いやすいラケット』
どんなラケットなのだろうか?
テニス界では、毎年、多くのメーカーから数多くのラケットが世に送り出されている。“売上のランキング”は、使いやすさの一つの指標となるだろう。ただ、イコールかといえば、そうとも言えない。「旧モデルを気に入っているから」「コスメが気に入ったから」など打ちやすさ以外の理由で、購入する人も少なくないためだ。だから、良いラケットが、埋もれてしまうケースもある。
弱肉強食のプロの世界で人気のラケットは何か? Wilson Web Magazine読者はご存知の方も多いはず。ウイルソン『BLADE』シリーズである。ATPツアー、WTAツアー、そのトップ100のうち、約35%はウイルソンユーザー(非契約選手含む)。その35%の選手の内、約45%の選手が『BLADE』を使っているのだ。
「このラケットを使うことに、自信を持っています。特にコントロール性がいい。私はサイズが大きいので、パワーがあります。物理的に考えて、フルパワーで打ったら、必ずアウトになってしまいます。でも、BLADEならパワー伝達がうまくでき、コントロールもできる。このラケットなら、正確に打ち分けられますし、より攻撃的に前に出て、ネットプレーなどを織り交ぜた私の理想のテニスができるのです」
これは2018年に行ったインタビューで、ラオニッチ選手が語っていたBLADE評だ。 パワーをコントロールでき、コントロール性で長けている。1球が勝敗を左右するプロの世界において、コントロールは非常に重要な要素となるわけだから、納得の言葉と言える。
プロの“使いやすい”がアマチュアの“使いやすい”とは同じではないのでは? と思うかもしれない。たしかに。だが、今回のBLADEに関しては、単に食わず嫌いである可能性があることを知ってほしい。
これまで、BLADEには「難しい」「飛ばない」「私には無理」といった“上級者モデル”というイメージが少なくなかった。その現状を覆そう、とウイルソンがリリースしたのが、新「BLADE V7.0」シリーズである。
大ヒット作「CLASH」に使われたカーボンマッピング・テクノロジーを使い、BLADE用に開発された「Feel Flex」テクノロジーを採用したことで、BLADEシリーズ史上最高の順しなり(ラケット面を対して垂直方向[前後]のしなり)を実現し、打球感がさらにアップ。加えて、聞き慣れない“縦しなり”(ラケット面に対して水平方向[上下]のしなり)がより大きくすることで、より小さな力でもスピン性能をアップさせることに成功した。
元々BLADEは、ラケット面(フープ部分)とシャフト部分でD型のフレームが入れ替わる形状の「X-LOOPテクノロジー」によるたわみ戻しが生み出すパワーが特徴のシリーズ。そこに、新テクノロジーを加えたことで、よりユーザビリティ(=使いやすさ)がアップ。だから、“#BLADERの覚醒”と銘打ったわけだ。
実際、発売から「変わった」「打ちやすくなった!」「スピンがかかる」といった声も数多く寄せられている。新テクノロジーを加えることで、打ちやすくなったことはまちがいない(編集部が実打した「7代目はココが素晴らしい!」もCHECK)。
「BLADE 98 18×20」「BLADE 98 16×19」「BLADE 98S」「BLADE SW104 AUTOGRAPH」「BLADE 104」「BLADE 100L」のシリーズ6本。しかし、メインモデルの98平方インチには抵抗がある人もいるのだろう。密かに売れているのが「BLADE 100L」なのだという。メインモデルより2平方インチ大きいフェイスサイズのため、ボールも捕えやすい。軽量性もあってスイング速度もアップしてスピンもかかりやすいなど、進化を感じやすい同モデル。
準黄金スペックとも呼べる同モデルの反響に対して、ウイルソンが第2弾を用意した。今度は「#だれもがBLADERの覚醒」である。より黄金スペックに近い「BLADE 100」、100Lからさらに軽量な「BLADE 100UL」、正にどんな人でも、覚醒を感じやすいスペックと言える。発売は2020年1月中旬予定。
「打たず嫌い」はもったいない!
プロの多くが知っていたBLADEの打ちやすさを、誰もが感じられるようになるチャンスが今やって来るのだ。
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