テニクラ編集長チーフ高の試打インプレ「BURN 100LSは いろんなショットを打ちたくなる テクニック追求型ラケット」

BURN 100LSは いろんなショットを打ちたくなる テクニック追求型ラケット
テニクラ編集長チーフ高の試打インプレ「BURN 100LSは いろんなショットを打ちたくなる テクニック追求型ラケット」

BURN 100LS爆発的な人気となっている錦織が愛用する新ラケットBURN 95。一般プレーヤーは“ボールにパワーを乗せる”といってもピンとこないことが多いものだが、このBURN 95を使えば『スピードを出しつつスピンをかけることができる。これが“パワーを乗せる”ということか』と気づくはずだ。しかし、それは309gというウェイトのラケットを振り切るパワーがある男性や中上級者以上のプレーヤーが使った時の話。無理してこのBURN 95を選んでしまうと、逆にラケットに振り回されることになり、いいショットと悪いショットの差が激しく、≪試合では使えないラケット≫と感じてしまうだろう。

そこで、『できれば軽いモデルを使いたい』というプレーヤーにオススメなのが、BURN 100LSだ。このラケットはBURN 95に比べフェイス面積が5平方インチアップしているぶんだけやさしく、またウェイトが283gと軽いので取り回しがしやすいのが最大の特徴。それでいてBURN 95が持つフェイス面の安定感の高さという良さは引き継いでいるので、少しスイートスポットを外して打っても面ブレせず、相手から厳しいボールが来ても返球できる可能性は高くなる。

さらに、軽いので振り抜きやすく、自然にスイングスピードがアップ。また横糸が縦糸より少ないスピンのかけやすいSラケ設定になっているので、スピン、スライスなど回転を操ってコントロールしていく楽しみもある。自分から攻めていく時も武器となるラケットなのだ。

そしてボレーでは低く沈んできたローボレーを持ち上げたり、高く浮いてきたハイボレーを押さえ込んだりしやすいのもウェイトの軽さの恩恵を受け操作しやすい。ボディへ飛んできたボールにも苦なく対処できるほどの扱いやすさは、単に『軽い』というだけではなく、バランスがちょうどいいことも関係しているのだろう。
BURN
そういうことを考えると、このBURN 100LSは、今はパワーがないけれどこれから上を目指していくジュニアや、パワーはないけれどいろんなテクニックを使っていきたい女性やシニアの方にオススメだ。いろんなショットを駆使して相手を崩していく楽しみが味わえるラケットといってもいいだろう。



BURN 100LS
BURN 100LS
  • BURN 100LS (価格: 30,000円+税)
    フェイス面積: 100平方インチ
    レングス: 27インチ 
    平均ウェイト: 283g
    平均バランス: 33.5cm
    厚み: 23-25-23mm
    ストリング・パターン: 18×16
    適正テンション: 50~60ポンド
    グリップサイズ: G1、G2