新素材カウンターベイルが発揮する衝撃吸収性によって疲労が軽減するという画期的な特徴を持って新登場した「BURN 95 CV」と「BURN 95J CV」。
スペック上の違いは、前者のほうが重いこと(BURN 95 CV 平均309g・BURN 95J CV平均289g)とバランスポイントの違い(BURN 95 CV平均32.5cm・BURN 95J CV平均34.0cm)。現在錦織選手が使用するBURN 95 CVとジュニア~プロ初期まで使い続けた錦織スペック(289gの重量+34.0のバランスポイント+22mmフレーム厚+95平方インチ)を実現したBURN 95J CV。その違いはどこにあるのか? 残念ながら名前は紹介できないが、国内のトップアマによる試打テストを実施した。競技レベルのプレーヤーは、どんなことを感じとったのか。その違いをレポートする。
まず2機種の共通点として感じられたのが"気持ちがいい"ということである。「気持ちいいというのは、ボールを打つ際のバラツキが少ない、安定感があるということ。それはスピンがかかる量が安定しているからだと思います。バウンドしてから走るような、ボールの伸びがある。そして打たれるとボールの重さを感じます。それと、少し先で打つとより良いボールが打てると思います。それが両モデルの特徴だと思います」。
そのうえで、使用するとしたら、どちらをチョイスするか? を尋ねてみた。すると「BURN 95J CVを選びます」と即答。 「どちらもいいボールは打てます。けどBURN 95J CVのほうが、(軽量な分)スイングスピードも上がり、ヘッドを走らせることができる。結果、スピンがしっかり効いた質の高いボールを打てます。そういう意味では、BURN 95 CVは重量がある。それで助かる時もあるかもしれませんが、BURN 95J CVよりはヘッドを走らせにくいので、フラットドライブのような打球になりがちです。振れるだけの体力がある学生や競技者にはいいかもしれませんが。もし錦織選手のようなボールを打ちたいというのなら、BURN 95J CVを選ぶべきだと思いますよ」
"錦織 圭が創った"という謳い文句のとおり、BURN 95 CVは、錦織選手がツアーで勝つために、突き詰めて開発されたラケット。しっかり扱うことができれば、生み出すパワーは計り知れない。"平均309gをしっかり振れる体力とテクニック"を持つプレーヤーだけが、扱えるということだ。
「使えるのなら、どちらを使ってもいいと思います。同じボールの重さを出することができますので。ただ、だからこそ、私はBURN 95J CVを選びます」と語った。
いずれにせよ"高い打ち出しで放たれ、ネット上高い位置をボールが通過。ベースライン際で、急降下して大きく跳ねる"錦織 圭選手の特徴的なストロークを打つため2モデル。
BURN 95 COUNTERVAIL | スペック | BURN 95J COUNTERVAIL |
95sq.inch | フェイス面積 | 95sq.inch |
27.25inch | レングス | 27.25inch |
309g | Av.ウェイト | 289g |
32.5cm | Av.バランス | 34.0cm |
22.0mm | フレーム厚 | 22.0mm |
G2, G3 | グリップ・サイズ | G2, G3 |
16x20 | ストリング・パターン | 16x20 |
50-60p | 適正テンション | 50-60p |
自信がある人は「BURN 95 CV」を選ぶのもいいだろうが、必ず一度は「BURN95J CV」も試すべきだろう。
2つのラケットを数値のみで説明をするとすれば、BURN 95 CVはBURN 95J CVに比べ、20gウェイトが重く、1.5cmバランスがラケットの手元に寄っていて、BURN 95J CVはBURN 95 CVに比べ、20gウェイトが軽く、1.5cmバランスがラケットの先端に寄っているということになる。さあアナタは、どちらを選ぶ?
|
|