「CLASHに追加モデル登場!」6月1日、ウイルソンは公式サイトでビッグニュースを発表した。「CLASH」の追加モデルの発売を明らかにしたのだ。これこそSNS上を騒がせていた“#革命の続き”である。待望の・・・と言う人も多いだろう。2019年ラケット大賞なるものがあったら、まちがいなく受賞するのが「CLASH」のはず。今年2月の発売は、それほど衝撃的なデビューだった。先月お伝えしたとおり、高い販売数を誇っていることこそ、衝撃の証明と言えるだろう。
なぜ“衝撃”と言うのか。まずフレームが柔らかいラケットは通常「フィーリング・柔らかさ」の面で秀でている。一方、フレームが硬いラケットは「パワー・コントロール」に秀でている。ウイルソンが日本を含む世界で行った調査によると、プレーヤーが求めるのは「フィーリングとコントロール」。フレームの硬度と性質を考えると、双方を一緒にすることは不可能・・・だったのだが、ウイルソンはそれを実現してしまう。スロートに用いた「ステイブル・スマート」テクノロジーなど、5つの特許技術によって実現不可能なものを作り上げたのだ(フレックスはウッドラケット並みなのに、トルク[ねじれに対する強さ]も現存のラケットで最高クラス)。押せばしなるほどに柔らかいのに、コントロール、フィーリングだけでなく、パワーといった性能も素晴らしいCLASH 100、CLASH 100 TOURはいずれも大ヒットとなり、シリーズ化のリクエストも絶えなかった。
今回、発表となったのは3モデル。98平方インチの「CLASH 98」、100平方インチで軽量な「CLASH 100L」、108平方インチの「CLASH 108」である。
「CLASH 98」は、ステイブル・スマートがやや小さめになっている。フレーム厚は、CLASH 100より0.5 mm薄めの23.5mmにすることで、フィーリングがさらにUP。加えて、フェイス中心部分を細かくしたデンス・ストリングパターンによってコントロール性も高くなっている。よりハードに打ちたい人に、オススメのモデルである。
「CLASH 100L」は、より多くの人が興味を持つかもしれない。100Lとあるとおり、ウェイトは280gとCLASH 100より15g軽量となっている。その分、速くスイングできる可能性が高くなるわけで、バランスポイントトは平均31.5cmという設定に。フィーリングよし、コントロールよし、軽い分、スイング速度が上がり、パワーも出るモデルだ。
そしてラージサイズ・モデルの「CLASH 108」は、フェイスサイズの分+レングスが27.25cmとわずかに長くなっている分、パワー面でプラスとなっている。CLASHならではのしなりがあるので、厚ラケ特有の打球感(金属的なキンという感じ)が苦手な人に持って来い。こちらはステイブル・スマートがやや大きめ、加えてヨーク部(フェイス部6時部分)にグルーブが入っているなど、かつてないラージサイズ・モデルと言ってもいいいだろう。
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