セリーナ&クズネツォワを倒してマドリード優勝!! クビトワが PRO STAFF 97で大活躍!

セリーナ&クズネツォワを倒してマドリード優勝!! クビトワが PRO STAFF 97で大活躍!

セリーナ&クズネツォワを倒してマドリード優勝!! クビトワが PRO STAFF 97で大活躍!

クビトワ2011年と2013年の2度、ウィンブルドン・チャンピオンに輝いているぺトラ・クビトワ(チェコ)。サウスポーで182cmの高身長というメリットを生かしたサーブと、パワフル・ストロークが最大の武器のため、これまでは芝コートやハードコートという球足の速いサーフェスで強さを発揮してきた(2011年にはトルコ・イスタンブールで行われたWTA最終戦でも優勝[ハードコート])。

それが、今年は、5月上旬に行われたグランドスラムに次ぐ格式のマンダトリー大会であるマドリード(クレー)で優勝。しかも、トップハーフの準決勝でセリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)、決勝はボトムハーフの準決勝でシャラポワ(ロシア)を倒して勝ち上がってきたクズネツォワ(ロシア)とクレー強敵を連破しての栄冠獲得だった。

このクビトワが今年から手にしているのがウイルソンのPRO STAFF 97。フェデラーが愛用するPRO STAFF RF 97 AUTOGRAPH(340g)より25g軽い315gのウェイトなので、これまでPRO STAFF 95(313g)を使ってきたプレーヤーにとっては、スイッチするのであれば、このクビトワが使うPRO STAFF 97が最適と言える。

PRO STAFF 97ここで改めてPRO STAFF 97の特徴を説明すると、前作の95よりも2平方インチ、フェイス面が大きくなっているので、スイートエリアとパワーがアップ。さらに、95はフレーム全体が『ボックス形状』だったのに対し、この97はコントロール性の高い『ボックス形状』とパワーが出る『ラウンド形状』を組み合わせた≪50: 50≫の新フレームを採用。この≪97平方インチ&50 : 50フレーム≫は、フェデラーの「スイートエリアを拡大し、パワーを上げてほしい。でもフィーリングはこれまでと同じものを」という要望により開発されたもので、フェデラー仕様の340gは一般プレーヤーにはなかなか扱いきれないことを考えると、315gのPRO STAFF 97は伝統のプロ・スタッフのパワーを引き上げたアタッカー向けのラケットで、『プロ・スタッフの打球感が好き』という愛好家にピッタリはまるモデルと言っていい。

クビトワはそれまでSTEAM 96(フェイス面積96平方インチ、ウェイト289g、フレーム厚22.0cm)を使っていたので、スペックがほとんど変わらないPRO STAFF 97(フェイス面積97平方インチ、ウェイト315g、フレーム厚21.5cm)には、それほど違和感なく移行できたはず。その上で、STEAMはどちらかというと≪飛び&パワー≫に比重を置いた作りだったが、PRO STAFFは≪パワー&コントロール≫。女子の中ではもともとパワーを持っているクビトワにとって、『コントロール』の比重が高いPRO STAFF 97に持ち替えることによって、長いラリーとなるクレーでも本来の持ち味を発揮できるようになったのだろう。何はともあれ、これでクビトワを『全仏オープンの優勝候補』として名を挙げてもまったく不思議ではなくなった。現在のセリーナ1強体制が、全仏オープンではどんな形になるのかに注目だ。

PRO STAFF 97
PRO STAFF 97
  • PRO STAFF 97
  • フェイス面: 97平方インチ
    レングス: 27インチ
    ウェイト: 315g
    バランス: 31cm
    フレーム厚: 21.5cm
    ストリング・パターン: 16×19
    グリップ: G2・G3
    素材: バサルト・ファイバー+カロファイト・ブラック+グラファイト+ケブラー
    テクノロジー: バサルト、AMPLI FEEL