「いつも使っているラケットよりスピンがかかるのに、スピードは速いまま」と評判のウイルソン『Sラケ』。一般的に、スピン量が増えるとスピードは落ちるのだが、16×15や18×16など" 縦糸>横糸"と、従来のストリングパターンとは違った方 式を採用しているのが その秘密だが、「それは、あくまで"打った人の感覚"でしょう?」という、穿った見方もできなくはない。
しかし『Sラケ』は、これまで数々の名器ラケットを世に送り出してきたウイルソンが"スピン性能"と"ボールのスピード"の関係性をイチから見直して開発したシリーズで、本当に『スピンがかかる』『スピードは落ちない』ラケットなのだ。そして、それを数字として確認できるのが、最新のレーダー技術を応用して開発された[TRACKMAN](トラックマン)。アメリカ・テキサス州にあるトラックマン社が作ったもので、そもそもはゴルフ用だったものをウイルソンとの協力でテニス専用に改良。ボールの回転量だけでなく速度、軌道、飛距離、着地点も正確に計測できる日本に1台しかないマシンだ。
ウイルソンでは、今年の1月からテニススクールやテニスクラブの一般のテニス愛好家を対象に、このトラックマンの計測による『Sラケ』の試打会を九州、大阪、名古屋、関東で実施してきた。方法は、自分が現在使っているラケットを含め、気になるSラケの数モデルを選び、それぞれのラケットで球出しされたボールを約10球試打するというもの。トラックマンが1球ごとにデータを計測しているため、本当にSラケで打つと自分がいま愛用しているラケットよりスピンがかかるのか、スピードは速くなっているのかを画面上で分かりやすく確認できる。計測データは、10球の平均を見ることも、最大と最小のデータを抽出することも容易だ。様々な確認方法があるので、「実際に試打した方の半数以上が、その場でSラケを気に入って買ってくれたこともあります」(ウイルソンの販売員)という。
それだけ納得してSラケを買う人が多いということなのだが、面白いのは「男性は回転数やスピードのデータを見て買われる方が多く、女性は軌道や着地点といったデータを重視して買われる方が多いです」ということ。1球ずつ軌道や着地点もデータとして見ることができるのがトラックマンの良さで、そのデータがまとまっているということは"スピン量が安定しているから"と言えるのだが、男女で重視するデータに違いが出るのは興味深い。
何はともあれ、自分の打ったボールの様々なデータを確認できるトラックマンは、プレーヤーが本当に求めていたラケットを選ぶための最適のツール。今後、北海道、関東などまだまだトラックマンを使った試打会が予定されているので、近くで開催される時は、ぜひ自分のデータを確認する機会にしてほしい。Sラケの威力を自分のラケットと比較して、実は"黄金スペック"と呼ばれる300g前後のラケットより280gの軽いラケットのほうがスピードボールを打てる、といったことを発見できるかもしれない。
日程 | 場所 | 開催スクール(クリックでHPへリンク) |
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4月29日(火・祝日) | 北海道 | ヴェルデテニスクラブ |
4月29日(火・祝日) | 北海道 | インドアテニスセンター ウイング札幌ウエスト校 |
5月2日(金) | 北海道 | インドアテニスセンター ウイング帯広校 |
5月6日(火・祝日) | 千葉 | ニッケ・コルトンテニスガーデン |
5月25日(日) | 新潟 | マリンブルー・テニススクール |
5月25日(日) | 新潟 | さくらテニスガーデン |
5月31日(土) | 埼玉 | 東武リア せんげん台 |
※開催時間など、詳細は上記記載のテニススクール・テニスクラブに直接お問い合わせください。 |
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