アスリートの俊敏な動きをより速くする「RUSH PRO 2.0」

アスリートの俊敏な動きをより速くする「RUSH PRO 2.0」

アスリートの俊敏な動きをより速くする「RUSH PRO 2.0」

RUSH PRO≪足のどの部分にどれくらい加重するか≫でスピードとターンを微妙にコントロールするスキーでは、スキーヤーの意志を正確に反映するブーツへのこだわりが非常に高く、競技力を上げるためのギア選びはある意味テニスシューズ以上と言ってもいいかもしれない。しかし、≪シューズで競技力が上がる≫というのは、テニスにおいても当てはまるはず。それを実現するため、ウイルソンが足への様々なノウハウを持っているスキーブーツ界の雄サロモンとタッグを組み、昨年3月にリリースしたのがRUSH PROだ。

このRUSH PROでは、それまでのテニスシューズではあまりスポットライトを浴びなかった前足部(フォアフット)に注目。足のブレを抑制し一体感をアップさせるため、前足部を立体的にサポートする≪3Dフォアフット・サポート≫機能を搭載したのだ。その結果『ダッシュ時の踏ん張り力がアップ』し、『スイング開始時の下半身からのパワーも伝えやすい』シューズに。それまでは性能を語る時にコートカバー力に重きが置かれがちなテニスシューズだったが、RUSH PROはそれにプラスして『スイングしやすいシューズ』という新たな一石を投じることに。RUSH PRO SL当初のウイルソンの狙い通り≪競技力の高いシューズ≫が完成したことで、現在でも大ヒット商品となっている。

その後、今年になってRUSH PROの軽量版、RUSH PRO SLがリリースされた。RUSH PROのアウトソールが1ピース構造で安定性重視なのに対し、このRUSH PRO SLは重心移動しやすい2ピース構造。さらに軽量モデルということで、ネットプレーヤーやダブルスプレーヤーなど機動性を重視するプレーヤー向けのモデルとして開発されたのだ。

これで、ほとんどのタイプの選手をカバーできるラインナップとなったのだが、今年12月にアスリート(上級者)のために開発されたRUSH PRO 2.0という新たなモデルがお目見えする。RUSH PRO 2.0この新たなシューズRUSH PRO 2.0の最大の特徴は、従来の≪3Dフォアフット・サポート≫をさらに進化させた≪センシティブ3Dフォアフット・サポート≫機能を搭載していること。これまでの≪3Dフォアフット・サポート≫は足のアーチが崩れるのを防ぐことでプレーヤーの疲れを軽減していたのだが、実は人間の足は着地の際に崩れたアーチが復元する時に推進力を生み出す、という一面も持っている。その崩れたアーチはプレーヤー自身の筋力によって復元しなければならないのだが、それだけの力があるアスリート(上級者)にとっては、アーチが崩れない≪3Dフォアフット・サポート≫よりも、アーチが崩れる→戻るという動作ができたほうがより俊敏な動きが可能になる。そうしたことを考慮して設計されたのが≪センシティブ3Dフォアフット・サポート≫なのだ。SENSITIVE 3D-F.S.
この≪センシティブ3Dフォアフット・サポート≫は、4つの伸縮性の異なる素材を圧着させることでシームレス(継ぎ目がない)に一体化。前足部の一体感がより高くなっただけでなく、アスリートの俊敏な動きに呼応して伸縮する設計にもなっている。さらに、本来であればプレーヤー自身の筋力で行わなければならないアーチの復元をサポートする機能もあるため、試合終了まで高いレベルで戦い続けることも可能だ。

PRO TORQUE CHASISこの他、≪センシティブ3Dフォアフット・サポート≫はヒール(かかと)とも連結しているため、リアフットとの一体感がアップ。さらに、新形状のシャンク(アウトソールに入っているパーツ)もフォアフットとリアフットの連結力を高めることに寄与しており、ストロークを打つ時の軸足の回転がよりスムーズになり打球がパワーアップすることにつながっている。RUSH PROの安定性はそのままに、疲労軽減、打球のパワーアップという新たな機能が加わったのがRUSH PRO 2.0なのだ。


RUSH PRO2.0 ラインナップ
RUSH PRO2.0 ラインナップ