ウイルソンから発売されているテニスシューズRUSH PROは、前足部(フォアフット)を立体的にサポートする≪3Dフォアフット・サポート≫機能を搭載。足のブレを抑制し一体感をアップさせているのが最大の特徴だ。その設計思想が既存のテニスシューズとの大きな差であり、フットワークにこだわりを持つユーザーの支持を増やしてきているのだが、第2弾のRUSH PRO 2.0には、その機能をさらに進化させた≪センシティブ3Dフォアフット・サポート≫が用いられている。
これは、伸縮性が異なる4つの素材をシームレス(継ぎ目なし)に圧着させることで、前足部との一体感がさらにアップするというもの。また、そのシームレス素材がアスリートの俊敏な動きに呼応して伸縮するため、より鋭くすばやいフットワークが可能になっている。
しかし本当に注目して欲しいのは、そうした『動きやすさ』や『コートカバー力の広さ』だけではない。RUSH PRO 2.0では『ショットの威力もアップ』するのだ。その根拠が、前足部と後足部(リアフット)の一体感の高さ。≪センシティブ3Dフォアフット・サポート≫では、前足部のアッパーのパーツ(ブラックになっているところ)を後足部まで延長。さらにアウトソールの前足部と後足部をつなぐ部分に≪プロ・トルク・チェイシス≫という立体的なパーツを設置。そうしてアッパー、そしてアウトソールの両方で前足部と後足部の一体感を高めたのだ。
その結果、これまではストロークを打つ時などに≪前足部の回転→後足部の回転≫と順に回転していたのに対し、≪前足部と後足部が一体となって同時に回転≫することに。スイング開始時の下半身からのパワーが、スムーズにスイングへと結び付けられるため『ショットの威力がアップ』するのだ。このようにRUSH PRO 2.0は、コートカバー力だけでなくスイングのことも考えて作られたテニスシューズ。『テニスが強くなるシューズ』と言い換えることができるのだ。