どんなスポーツでも男性と女性に競技カテゴリーが分かれているのは、体格や筋力に差があるから。つまり男女では、体の作りが微妙に異なっているのだ。例えば、レディース用のウェアは、女性の体型に沿う形になっているものが多い。
そうした違いはシューズにも当てはまることで、男性用と女性用で、『基本設計は同じで、サイズが合っていればいい』というものではない。というのも、女性は男性に比べて筋力が少ないため、回内足(足が内側に倒れこむ症状。X脚)になりやすいという傾向がある。それが足の変形、そしてケガにつながるのだが、そうした女性をサポートする機能が付加されているシューズが多くない実情が テニスシューズにはあるのだ。
そうした女性ならではの特徴に注目し作られているのが、ウイルソンRUSH PRO 2.0 WOMEN’Sモデル。女性の回内を防ぐため、
①かかとに埋め込まれているヒールカウンターの形状を、外側、内側共に、従来よりもつま先方向に伸ばしたものに(図A参照)
②ミッドフット(中足部)に密度の高いパッドを装備したソックライナーを搭載(図B参照)
しているのが大きな特徴で、この2つのサポートにより足が内側に倒れるのを抑制。足がまっすぐ立った正常な状態になるので、女性に多かったねんざなどのケガのリスクが減るという効果が期待できる。また、足の変形がなくなったことで、これまで以上にスムーズに動くことができるというメリットも。ここまで、女性のことを考えたシューズはなかなかないので、一度履くとその違いをハッキリと実感できるはずだ。