ウイルソンは2E以上は作りません。 ~ウイルソンの幅広宣言~

ウイルソンは2E以上は作りません。 ~ウイルソンの幅広宣言~

ウイルソンは2E以上は作りません。 ~ウイルソンの幅広宣言~

テニスは前後だけでなく左右も合わせた360度に動くスポーツ。一度に動く距離は平均約4mと短いが、ラリーが続けば続くほどその移動回数は多くなり、またその分ストップ&ダッシュの回数も増えていく。その回 数は1試合で300~1000回の方向転換を行うという。テニスはそれだけ足を酷使する競技なのだ。だからこそシューズとのフィット感が大切なのだが、今でも『シューズは幅広(3Eや4E)のほうが良い』という人がいる。しかし、実際に日本人の足幅を計測すると、その80%以上が2E以下で、そのユーザーが3Eや4Eを履くと、シューズ内で足が動くため非常に危険とも言える。だからウイルソンは2E以上のテニスシューズは作りませんと宣言し、今回ウイルソンはウイルソン内で最も幅広にあたる2EモデルをRUSH PRO SLに追加する。
2E以上は作りません ウイルソンの幅広宣言。
そもそも、人間の足にはアーチがあり、着地の時はこのアーチがつぶれることで衝撃吸収の役割をしてくれる。また、そうしてつぶれたアーチが再び復元することで反発力がアップ。より素早く躍動的なステップを踏むことができるのだ。

Eそして、この人間本来が持っているアーチの機能≪つぶれ→復元≫を活かすには、自分の足に合った適正なシューズを選ぶ必要がある。その際に目安となるのが、
① 足長はアーチがつぶれた時に合わせる(試履きの際に足に体重を掛けてサイズ確認を行う)
② 幅はヒモを結んだときに適度な圧迫感を感じるもの

という2つのポイントを覚えておいてほしい。

その理由は下記に記載するのだが、アーチがつぶれた時、足は前後にも左右にも広がることになる。前後については、①を基準に選べば足がシューズに当たるということや、逆に大きくあまるということがない。また足幅については、シューズは靴ヒモで絞めているという特性を考えると、足入れをいただけの状態では適度に圧迫感があってもヒモが伸びることで足が広がる余地ができる。そもそも足入れをした際に圧迫感がない、余裕があると言うことは、実際のサイ ズ以上に広いと言うことなのだ。

2Eそして、3E、4Eなど足本来のサイズに合わない幅広シューズを履くと、シューズ内で足が動き摩擦が生じ、魚の目やタコの原因となる。また、アーチがつぶれても復元しづらいため、外反母趾やヒザの痛みを引き起こし、さらに腰痛や肩こり、顎関節症といった症状だけでなく、筋膜という体全体をつなげている組織にも悪影響を及ぼすため内臓にも悪い(胃のむかつきや便秘の原因とも)と言われているのだ。

つまり、大げさに言えば≪多くの日本人にとっては2EまでのシューズがBESTな選択である≫ということになる。そうしたフィッティングの大切さを知っているからこそ、ウイルソンは80%の人が圧迫感(フィット感)を感じられるEをベースに、RUSH PRO SLではそれ以上に幅が広い人のために2Eを用意。プレーヤーの安全面を考えて、それ以上の幅広シューズを作らないことを宣言している。


RUSH PRO SLラインナップ
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