2013年の初代「RUSH PRO」誕生から、6年。今回もアウトドア・フットエア№1ブランド「サロモン」と共同で制作した最新作「RUSH PRO 3.0」は文字どおり、過去最高モデルである。
今回のテーマは「打球が変わるシューズ」。そのために、中足部に立体的な「4Dサポートシャンク」を搭載するなど、すべてを見直し、すべてをバージョンアップさせたことで、シューズによって打球が変わるというおもしろいシューズを作り上げたのだ(メカニズムの詳細は先月号をチェック!)。
発売に際し、ウイルソンでは41名の一般プレーヤーにモニターを依頼。そのレポートが上がってきたので、ご紹介していこう。まず驚いたのが、その評価の高さだ。今回、感想に加えて10点満点での採点を依頼したが、平均得点は8.56。10点満点が12名、9点が11名、8点が8名など、非常に高い得点が付けられているのだ。
「打球が変わるシューズ!?」
どうにも気になる表現である、ということで、編集部(広)&(川)の中年&若手コンビも、RUSH PRO 3.0を実体験してみた。
イメージしたのは「スポーツカーのコクピット」だ。体にフィットし、横Gに耐えられるような座面になっていて、いかなる時もドライバーをサポートしてくれる。RUSH PRO 3.0は、正にそんなシューズ。細身なのだが肉厚で、特にかかとを包み込むようなホールド感がすごい。さらにブーティ状のENDOFITテクノロジーが甲部分をやさしく包み込んでくれる。履いていて気持ちいい!と感じるモデルは中々ない。重量に関しては、まったく重いとは感じなかった。
そして注目の4Dサポートシャンクだが、まず感じるのは足の外側に体重が流れづらいこと。横に走って止まる、その際に、脚が外側に流れないから軸足も作りやすい(ここもコクピットのよう)。軸が崩れにくいのから、自ずとショットの威力も増す。ショットがよくなることはもちろん、ケガも予防してくれるのではないだろうか?
また疲れてくると足のアーチが下がり、衝撃吸収性も落ちてしまうものだが、アーチをキープしてくれるので疲れも軽減されるように思う。最初から最後まで、気持ちいい! と思うシューズだった。
僕の足は、幅広・・・。シューズを見た時、細身だなと思ったのだが、実際に足入れしてみると、不思議なことに狭いといった感覚はない。動いても、そのホールド感は快適なままで、ストロークの際の踏み込むと、安定感をキープしたまま、クイっと足が回る感覚がわかった。黒はかっこいいし、軽量さもいい。果たして、自分は幅広なのだろうか、と思った試履きだった。
サロモンとの共同作というクオリティーの高さが、こういったところに現れているのだと思う。断然、買いたくなる! シューズだった。買いたくなった試履きだった(笑)