今春に発売されて以来、「楽に回転がかけられる」と評判のSTeam Sシリーズ。ボールに回転をかける大きな要因となっているのはスナップバック(インパクト時にボールが当たった影響でズレたストリングが1000分の3秒の間に元に戻ること)という事実に注目し、そのスナップバックが大きくなる縦16本×横15本という目が粗く、横糸が縦糸より少ないストリングパターンを採用しているのが大きな特徴だ。
その結果、フェイスサイズが99平方インチで304gのSTeam 99 Sは男性プレーヤーから「伸びるスピンが打てる」と高評価で、フェイスサイズが105平方インチで289gのSTeam 105 Sは「ハーフスイングでも楽にスピンがかかって飛んでくれる」と女性プレーヤーから大きな支持を受けている。しかし、「しっかり振り切ってボールをコントロールしたい」というジュニアや女性からは、「本当はスイングしやすい99平方インチを使いたいけれど、304gは自分には重い」という声が上がっていた。
最近は100平方インチで300gのラケットがスタンダードとして考えられるようになったため、女性でも300g前後のラケットを使う人が増えてきているが、「本当にしっかり振れるのか」という視点で見た場合、ラケットのウエイトが重いためスイングがふらふらと不安定になることが多いもの。そうしたことを受けて「やっぱり自分に合ったウエイトで振り切るスイングをしたほうが、スイングが安定しボールにスピードやパワーを出せる」と気づくジュニアや女性が増えてきたのだ。
それを受けて新たにシリーズに加わったのが、フェイス面が99平方インチでウエイトが277gのSTeam 99 LS。「これから少しずつレベルを上げていきたい」というジュニア、「しっかり振ることで回転と飛びをコントロールしていきたい」という女性には、ちょうどいいフェイスサイズとウエイトになっている。また、16×15のストリングパターンは、スピンやスライスといった回転がかけやすいだけでなく、“ボールを楽に飛ばせる”こともメリットで、これはストリングの目が粗いことで、インパクト時のストリングのたわみが大きくなり、ボールをより大きな力を与えられるため。今回新たに発売されたSTeam 99 LSに加え、既にリリースされているSTeam 99 S、STeam105 Sの中から自分のテニスに合ったラケットを選ぶと、よりテニスの醍醐味を味わうことができるはずだ。
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