柔らかさの中にパワー&スピードを秘めたアル・パワー・フローロ

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柔らかさの中にパワー&スピードを秘めたアル・パワー・フローロ

上海マスターズ1000大会でベスト4、バーゼル大会で準優勝とシーズン終盤にきてすごい勢いでランキングを上げた錦織 圭。錦織圭そして、その間に倒した選手がツォンガ、ドルゴポロフ、ベルディッチ、ジョコビッチというメンバーだから、今年25位で終えるランキングを来年どこまで伸ばしてくれるのかに、今からファンが期待してしまうのも無理はないだろう。

その錦織は、上海マスターズ1000大会とバーゼル大会の間の2週間でテストした新ラケット『STEAM PRO』をことのほか気に入り、来年から使用開始予定だったそのモデルを急遽バーゼル大会で使い始めた。そのバーゼル大会準決勝でジョコビッチを破り決勝へ進出したのだから、新ラケットが錦織のプレーにピタリとはまる性質のものだったことは間違いないが、張っているストリングはラケットが変わっても同じ<縦アル・パワー・フローロ×横ナチュラルガット>。これは、このセッティングに対し錦織が大きな信頼を寄せていることの証でもある。

縦に張られた『アル・パワー・フローロ』は、ルキシロンの名品『アル・パワー』にフローロ・カーボンを加えたストリング。フローロ・カーボンは、「柔らかいけれど、魚のアタリをしっかり感じとれる」と釣り糸などにも採用されている素材だ。錦織は当初、共に包み込むような打球感が特徴の『オリジナル』と『アル・パワー・フローロ』のどちらを使うか迷ったようだが、最終的に「柔らかい打球感だけれど、パワーとスピードのあるショットが打てる」ということで『アル・パワー・フローロ』に決めた経緯がある。その錦織のコメントこそ、パワーとスピードに優れた『アル・パワー』にフローロ・カーボンを加えた『アル・パワー・フローロ』の特徴を端的に表していると言っていいだろう。パワーの中にもしなやかさのあるのが『アル・パワー・フローロ』なのだ。 この特徴は、<ナイロンだとすぐ切れるけれど、一般的なポリだとヒジへの負担が大きい>と悩んでいるジュニアにうってつけ。『アル・パワー』は元々、一般的なポリよりも打球感が柔らかいのだが、『アル・パワー・フローロ』はさらに柔らかくマイルドな打球感でテニスができる。
比較イメージ

日本人は、海外のプレーヤーに比べマイルドでしなやかな打球感を好む傾向にあるので、錦織が愛用していることからも分かる通り、この『アル・パワー・フローロ』はポリの中では日本人に合ったストリングと言うこともできるだろう。ちなみに錦織は気候や温度によって微妙に変えるが、基本的に縦の『アル・パワー・フローロ』を52ポンド、横の『ナチュラルガット』を54ポンドで張っている。