シングルスでは、先日の慶應チャレンジャーで優勝。ダブルスでも、昨年の楽天ジャパンオープン優勝、デ杯代表としてプレーするなど、単複に渡って才能を発揮している内山靖崇プロ。愛用する「ULTRA TOUR 97」には、アルパワーとルキシロンナチュラルをハイブリッドで張っている。
「もし同じストリングを張るなら、ポリ×ポリを選ぶと思います。ただ、横にナチュラルを張ることで、ポリには出ないボールの伸びが出る。ポリのカチっとしたフィーリングがありながら、ボールも伸びてくれるんです。縦横ナチュラルだと飛びすぎるし、コントロールが難しい。だからハイブリッドにしています」と語る内山選手。そのプロが、「DUOシリーズ」を打ったらどうなるのか!? 今回、愛機に自身のテンションでDUO POWER、DUO CONTROL、DUO FEEL、3モデルを試打してもらった。
僕が使うアルパワーもゲージは1.25mmなので、ナチュラルがNXT POWER16に代わった形のセッティングがDUO POWERです。いつもの自分のセッティングと近いイメージで打つことができました。
DUOシリーズ3モデルの中では、一番ボールの伸びを感じられますね。手に残るフィーリングから思う以上にボールが伸びてくれるんです。ボールが伸びていくということは、相手にも少なからず同じ感覚があるはずですから、受ける方としてはイヤなはずです。どんなプレイヤーに適しているのか? アグレッシブなテニスをしたいプレイヤーに向いていると思います。思っている以上にボールが伸びていくのでいいと思います。また3種類の中で一番、競技志向の方向けです。速く振ることで、良さが出せますね。
DUO CONTROLのポリは、ルキシロンで一番テンションロスが少ない4Gラフです。DUO CONTROLが、一番しっかりした打球感を生んでいますね。そして、弾きは早めなので、狙ったとおりの場所に打てると思います。スイングの方向どおりに飛んでいってくれますね。打った瞬間に、「あのあたりに落ちる」という感覚どおりです。強めに打ってもその感覚は変わらないので、安心して振っていけます。ベースラインで粘り強くプレーするタイプのストローカーの方にオススメしたいですね。ストリングに慣れていくことで、さらにコントロールしやすくなると思います。
DUO FEELはフィーリングがすごくいいです。言葉で説明しづらいですが、良い打球感が残ります。ウイルソンはラケットもストリングも、こういう柔らかいフィーリングが特徴ですよね。僕もそこが好きです(笑) 3種類の中で最もマイルドで打ちやすいです。
DUO POWER、DUO CONTROLと比較しても、ホールド感は一番。思っている以上にパワーがあります。パワーがあるからこそ、鋭く振りすぎると回転がかかりきらない時がありますね。パワーがあると言っても、飛びすぎるというものではないので、扱いやすいです。ポリというと“硬い”というイメージがありますが、これは本当にポリ? という感じ。球持ち、フィーリングはとてもいいので、スライスやトップスピンなど、多彩なショットを操るテクニシャンにいいと思います。それから、普段はナイロンを張っている人にも、DUO FEELはオススメしたいです。
シリーズを通して、種類こそ違いますが、ポリとの組み合わせでNXTが使われています。もちろん、ナチュラルのほうがボールは伸びますが、NXTはフィーリングがいいし、ホールド感があるし、打球感も心地よい。クオリティがいいです。だからこそ、ハイブリッドにはぴったりだと思います。
3種類の中で“もし自分が使うとしたら”、ボールが伸びるDUO POWERかフィーリングがいいDUO FEELですかね。第一印象でいったらDUO FEELですが、試合をするならDUO POWERを選びますね(笑)
先ほども言いましたが、ナイロンを使っている人は、マイルドなDUO FEELを試してみてほしいですね。逆にポリ×ポリを使っている人は、求めるものによってDUO POWER、DUO CONTROLを試してほしいですね。
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