復調の要因はストリングにもあり! 錦織 圭が クロス・ストリングに選んだ 「LUXILON ELEMENT 125」

「4G(SOFT)も良かったのですが、ELEMENTの方がフィーリングが好みというか、打球感がマイルドになって、伸びが良いように感じます。衝撃も少ないように感じました。あと変なもたつき感が無くて、キレも良い感じで、結構、気に入ってます」
錦織圭2018年シーズン、復帰を果たした錦織 圭。実は、横糸のストリングが「LUXILON 4G SOFT(125)」から「LUXILON ELEMENT 125」へと変更となっている。上記は、その評価だ。
昨年、右手首を故障してツアーを休養。今年1月22日からニューポートビーチで開催されたチャレンジャー大会から復帰を果たした錦織。実践不足とはいえ、全豪と1週違いの復帰に<グランドスラムに間にあわなかったのか?>という声があったのも確かだ。その選択もあったはず。しかし"慌てて復帰するよりも、納得した形で復帰をしたかった"というのが本音だろう。本人の中で納得したタイミングがたまたまた1週違いとなったというわけだ。

休養期間、単に治療、リハビリに励んでいただけではない。"故障時点と同じ、それ以上のパフォーマンスにまで持っていきたい"――そういった中で、調子を上げると共に、新たな試みをする。その一つが、新たなストリング探しだった。
元々錦織は、縦に「Wilson Natural 16」を、横に「LUXILON 4G SOFT」というハイブリッド張りをしていた。ちなみに、縦にナチュラルを張るとボールの伸びが顕著になる。パワー面は強化されるものの、そのコントロールは調節が難しいため、プロ選手といえども「縦ナチュラルは打てません」という選手は数多い(フェデラーは縦ナチュラルを張っている)。その相棒として選んでいた4G SOFTは「全体的に柔らかさと安心感のストリング」「非常に長い食いつき感を感じる」(錦織)という特徴があった。
"復帰するにあたり、昨年より進化しなければいけない"。相談を受けたウイルソンとの新ポリ・ストリング探しが始まった。実際、時間をかけてルキシロンすべてのセッティングを試したという。その中で錦織が「これだ!」と選んだのが"LUXILON ELEMENT 125"だったというわけだ。
ELEMENT「LUXILON ELEMENT 125」は、ルキシロン史上最高のソフトフィーリングを発揮し、ハードヒットの際はパワーを生み出すルキシロン唯一のモノ・マルチストリング。その打ち味は、ポリとは思えないソフトさが特徴だ。だからこそカタログ上にも「柔らかく弾きがいいので女性、ジュニアにおすすめ」とうたわれている。しかし、錦織が使っていることでわかるとおり、プロが使用しても申し分ない性能だというわけだ。
モンテカルロ・マスターズでは決勝進出、イタリア国際(マスターズ大会)ではベスト8と、つねに高いパフォーマンスを発揮してきている錦織。それは、このセッティングがフィットしているという証明でもある。「LUXILON ELEMENT 125」が生み出す繊細さとパワフルさ。これから続くシーズンの中で、我々はそれを目の当たりすることになるだろう。





ELEMENT
ELEMENT 125/130
  • ELEMENT 125/130
    ¥2,900(税抜き)
  • 素材: ポリ・エーテル・エーテル+ポリ・エーテル・ケトン
    タイプ: モノ・フィラメント
    ゲージ: 1.25mm/1.30mm
    長さ: 12.2m
    カラー: ブロンズ
    MADE IN BELGIUM