WHAT IS THE BEST STRING? CLASH ×「NXTシリーズ」 ウイルソンの革命『CLASH』にベストマッチのNXTシリーズはコレだ!!

2月15日、ついに発売開始となった“#ウイルソンの革命”こと革新のニューモデル『CLASH』。相反する要素であった「パワー&コントロール(=硬くしならないラケットの特徴)」と「フィーリング(=柔らかくしなるラケットの特徴)」を両立させたラケットは、この世の中になかったのだが、『CLASH』は、それを実現したモデル。5つの特許テクノロジーが・・・という説明は、今月号の別コンテンツでぜひご覧あれ。
CLASHそれでは、奇跡のラケットとも言える『CLASH』に、どんなストリングが適しているのか!? 今回は、その第一弾の試打企画!ウイルソンが誇るポリウレタン使用のナイロンストリング『NXTシリーズ』の①「NXT」、②「NXT POWER」、③「NXT CONTROL」との相性を、編集部(広)&(川)の中年&若手コンビが実際に試打。そのインプレッションをお伝えしていこう。
※NXT3モデルのテンションは48ポンド。

IMPRESSION 01 :: CLASH ×「NXT」

IMPRESSION 01 :: CLASH ×「NXT」
「エックス・ボンディッド・テクノロジー製法」とナチュラル・ストリングに用いる「ポリウレタン・レジン」を採用することで、ナチュラルのようなホールド感と飛びを実現したストリング 編集(広) コメント
編集部(広)『CLASH』と言えば、しなりがあるのに飛ぶという不思議な感覚のラケット(最初は戸惑った)。まず、試したのが『NXT』である。その自然な打球感、球の伸びは、より多くの人に好まれているのはご存じのとおり。試打して、まず感じたのは『変わらぬ自然な打球感だ』。自然な回転に自然な飛び、スイートスポットを食ったら、ポンとボールが伸びる感覚がある。これぞNXTならではの打球感だ。“しなりがあるCLASHとはどうなのだろう?”と思ったが、表現するなら「すべてが平均点以上」。CLASHの性能とあいまって、ストローク、ボレー、サーブ、すべてのショットが“打ちやすい”。張るものを迷ったらコレ!と言ってもいい相性の良さだと思う。

編集(川) コメント
NXT最近はポリばかり打っていたので、まず感じるのが「柔らかな打球感はやはりイイぞ!!」ということ。ただ柔らかいナイロンならよくあるが『NXT』は、その中でしっかりとした打球感を感じることができる。ナチュラルに近い感覚だが、ナチュラルとも違う打ち応えは、ならではの長所だと感じる。最も気持ちいいのは、弾き出してくれる感覚を生かせるボレーだ。特にダブルス・プレイヤーにとって、フィーリングを生かせて、かなり良いはず。ストロークではしっかりした打感があるが、苦しいボールでも柔らかさがあるので助かる。ポンとボールを飛ばしやすいので、『CLASH』との相性は○だと感じる。

IMPRESSION 02 :: CLASH ×「NXT POWER」

IMPRESSION 02 :: CLASH ×「NXT POWER」
NXTよりもフィラメント数を60%UPさせ、ポリウレタン・レジン量を20%多く使用。それにより、伸縮性が向上した“飛ばす性能”を特化させたNXT

編集長(広) コメント
NXT POWER打っていて、感じるのは“ストリング面のたわみの大きさ”。その分、打球感もより柔らかく感じる。『CLASH』に張ることで「さらにパワー、飛び、しなり」を感じる。それでいて、ボールを勢いよく弾き出してくれるところが気持ち良い。プレー中ということで思ったのは、ダブルスで生きるはずということ。『CLASH』は、スイートエリアの際部分が、いい意味であいまい。“ここから飛びません”というラケットが多いなか、『CLASH』は“際”で捕らえても、しっかり運んでくれる。そこで「NXT POWER」の性能が生きて、より飛んでくれるので助かる!!
例えば、ダブルスで前衛アタックやストレートアタックを受けて、とっさに面を出したようなシーン、普通なら面ブレしてミスも増える。だが、『CLASH』なら真芯で打てずとも、ストリング自体のパワーでなんとかしてくれるので、ナイスプレーができるはず。自分の打った感じの再現性を求めるなら「NXT」。パワー、柔らかさを求めるなら「NXT POWER」と使い分けるのがいいと思う。


編集(川) コメント試打風景ショートラリー時点で「かなり柔らかい」と感じることができた。それほど、スイング速度を上げなくても、柔らかさを感じられるストリングは、中々ないのでは?いざ、真剣にラリーへ。しっかりスイングしてボールを捕らえると分かるのが「ボールを包み込んでから飛ばしてくれる感覚」。“ブンニョン”とホールドしたボールを飛ばしてくれるのは、個人的にかなり気に入ったし、何より打ちやすい!!その感覚はまちがいなく『CLASH』の飛びの性能と相まってのもの。振った感覚より、鋭いボールが飛ぶなという感覚があった。『CLASH』がオールマイティーなラケットだと思うが、「NXT POWER」もオールマイティー。シングルス派、ダブルス派、双方に「いいストリング」だとオススメしたい。

IMPRESSION 03 :: CLASH ×「NXT CONTROL」

IMPRESSION 03 :: CLASH ×「NXT CONTROL」
ポリエステル(パワーとスピード)とポリウレタン(ソフトフィーリングと高い伸縮性能、衝撃吸収性能)の異素材を組み合わせることで生まれた、コントロールしやすいナチュラルフィーリングのNXTである

編集長(広) コメント
試打風景NXTの素材に「ポリ」が入る。実は初めて打ったのがNXT CONTROL。これが、非常に!非常に!打球感が素晴らしい。多少硬さは感じるのだが、ポリならではのパリっとした打球感を感じるのだ。その分、ベースモデルである「NXT」より、コントロール性だけでなく、飛びがプラスされているように思う。ふだん「ALU POWER 125」を使っていることもあるので、3本の中で最も親しみを感じた。
『CLASH』ならではの、しなり、球持ち、弾き。そこに加えて、さらなる打球感。サーブに関しても、ポリに慣れている人は「NXT CONTROL」は、ぜひ試してみてほしいチョイスだと思う。NXTシリーズの中では、硬さが特徴だが、不快な感じはゼロである。個人的に、非常に気に入ったのは「NXT CONTROL」だった。


編集(川) コメントNXT CONTROL「NXT」、「NXT POWER」と比較すると、ポリに近い感覚が感じられる。しっかりした打ち応えがあるため、ちゃんと打てれば「かなりイイショット打ってる!」と自己陶酔しそうになるほど気持ちよし。かといって、ポリよりは柔らかいので、これまでポリを使っていて「もうちょっと柔らかい打感が欲しい」という人にとっては、チャレンジしたいセッティングだと思う。マルチならポリよりもテンションロスも少ないので、プレー間隔が空く人ならこのストリングがいいはず。もし、「もっと柔らかい打感を」となれば、「NXT」や「NXT POWER」という試し方をしていただければと思う。

RESULT :: CLASH ×「NXTシリーズ」

編集(広) コメント CLASH『CLASH』の性能を引き出すためにもベストマッチは「NXT CONTROL」。(川)と意見が分かれたが、恐らくは個人のスピン量に違いがあるはず。ウエスタン・グリップの(川)はスピン量多め、セミウエスタン・グリップの私は、スピンと飛びの良いバランスを求めたいタイプ。自然と好みは分かれるだろう。

編集(川) コメント試打風景ストリング自体が非常に柔らかくて打ちやすいのが「NXT POWER」。それでいて『CLASH』ならではのボールを飛ばす感触がとても気持ちがいい。どんどんスイングしたくなるし、『CLASH』のフレームもしっかりしているので安心感がある。『CLASH』にあわせるなら、これ一択!

NXTシリーズ
NXT 16 / 17 NXT POWER 16 / 17
  • NXT 16 / 17
  • 単張 ¥3,300(税抜き)
    NXT 16 REEL ¥48,000(税抜き)
    NXT 17 BOX ¥42,900(税抜き)
    素材: ナイロン+ポリウレタン
    タイプ: マルチ・フィラメント
    ゲージ: 1.30mm(NXT 16)、1.24mm(NXT 17)
    長さ: 単張12.2m、REEL200m、BOX各12.2m
    カラー: ナチュラル MADE IN FRANCE
  • NXT POWER 16 / 17
  • 単張 ¥3,800(税抜き)
    NXT POWER 16 REEL ¥55,000(税抜き)
    素材: ナイロン+ポリウレタン
    タイプ: マルチ・フィラメント
    ゲージ: 1.30mm(NXT POWER 16)、1.26mm(NXT POWER 17)
    長さ: 単張12.2m、REEL200m
    カラー: ナチュラル MADE IN FRANCE
NXT CONTROL  
  • NXT CONTROL
  • 単張 ¥3,000(税抜き)
    REEL ¥44,000(税抜き)
    素材: ナイロン+ポリウレタン
    タイプ: マルチ・フィラメント
    ゲージ: 1.32mm
    長さ: 単張12.2m、REEL200m
    カラー: ナチュラル MADE IN FRANCE