反発性、パワー、スピードに優れているため数多くのプロに愛用されているのが、ルキロンの『アル・パワー』。
しかしプロのように1試合毎にストリングを張り替えるわけではない一般プレーヤーにとっては、時間の経過とともに打球感が硬くなるというアル・パワーの性質がネックになるところでもあった。それを解消しようと、開発されたのが『サベージ』だ。
弾力性が高く柔らかい<リキッド・クリスタライン・ポリマー>を使用し中心をマルチ・モノ構造にすることで、インパクト時のソフト感とボールの食いつき感を向上させている。また、ストリングの形状を360度どの角度からの圧力にも強い6角形(蜂の巣と同じ)にすることで、インパクト時のストリングの復元速度をアップ。
「アル・パワーよりソフト感がほしい」と望む、ある程度スイングスピードの早いプレーヤーのために開発されたストリングなのだ。
この『サベージ』は耐久性も高いため、練習量の多い中上級者以上のプレーヤーがメインターゲット。
ということで、今回は体育会テニス部の部員、男子4名、女子2名に『サベージ』の特徴を知らせず、試打してもらった。
以下に、紹介するのがそのインプレッション。
普段はゲージが1.24mmのポリを張っています。コントロールがつけやすいのと、コートの中に納めやすいのが気に入っている点です。今回試打したストリングは、スピンがすごくかけやすいというのが第一印象です。ポリというとパンと弾く感じをイメージするのですが、このストリングは食いつきがいいのでスピンがかけやすいのだと思います。また、打球感は普通のポリより若干柔らか目だと感じました。そしてボレーを打った時に、ボールが伸びていくと思いました。ストロークだけでなくネットプレーでも使えるオールマイティなストリングだと思います。 |
いつもは、ポリ×ナイロンのハイブリッドです。ポリ×ポリだとヒジがキツイので、ナイロンでカバーして衝撃を少し柔らげています。このストリングは、ポリなのに結構、打球感が柔らかいと思いました。今使っている組合せと同じくらいインパクト時の衝撃は少なかったです。また、ボールをホールドしてから飛ばしていく反発力が高いと思います。飛ぶのですが、ホールド感もあるためコントロールはつけやすいと感じました。ボレーでも、しっかり捕まえてからコントロールしていけるので結構打ちやすかったです。 |
いつもはルキシロンのアドレナリンを使用しています。僕はスピンをかけて打っていくほうなので、しっかりスピンがかかり、それでいてボールが飛んで行ってくれるところが気に入ってます。今回のストリングは、ボールがストリングに食い込んでいる感じがありスピンがすごくかけやすくて、思い切り振ってもボールがコート内に収まってくれました。打球感はポリにしては柔らか目だと思います。フラット系で打って行くより、スピンをかけたほうがパワーが出ていいショットが打てるというイメージでした。 |
普段はポリを張っています。しっかりボールを捕らえている、という打感が好きで使っています。試打したストリングは、打球感が柔らかくて、弾きもいいと思いました。打球感のフィーリングががいいぶんボールを飛ばしやすく、さらにラケット面の調整もしやすいので左右だけでなく深さ、浅さなどのコントロールもしやすかったです。ポリということですが、腕にも大きな振動や衝撃が来ませんし、ケガもしなさそうだと思います。ボレーなどタッチ感覚が必要なショットも打ちやすかったです。 |
いつも、ナイロン・ストリングを使っています。以前ポリを一度張ったのですが、硬くて飛ばないというイメージだったので、使っていませんでした。今回試打したストリングは、ポリと言われないと気づかなくて、打球感がナイロンに近くポリっぽくなくて気に入りました。思い切り振ってもボールがコート内に収まってくれましたし、振れなかった時でも相手コートまで返してくれる弾きがあり、プレーしやすかったです。ボールを捕らえる感じがよくて、ボールをコントロールしていくフィーリングの調整がしやすかったです。 |
以前は、ポリの打った時の“パーン”という音が好きで縦横ともポリを張っていました。でも、振られて体勢が崩れた時にボールを飛ばすのが大変なので、現在はポリとナイロンのハイブリッドを試しているところです。試打したストリングは、打感がすごく好きです。またボールがストリングに乗る感じなので、カウンター系のショットが打ちやすかったです。さらにボールがすごく飛んでくれるので、打ちやすいと思いました。コントロールもつけやすかったです。ボレーもイヤな振動が来ることなくボールを飛ばすことができました。 |
LUXILON "SAVAGE"