LUXILON :: SAVAGE 127 (サベージ 127)

LUXILON :: SAVAGE 127 (サベージ 127)
アルパワーの<パワー&スピード>を一般ユーザーも体感できるストリング『サベージ』

アメアスポーツジャパン(株)ストリング担当の谷氏ルキシロンの中でも、<反発性><パワー><スピード>といった項目でたくさんのプレーヤーに支持されているのがアルパワーだ。しかし、いつも張り立てのストリングを使うプロや、短い期間でストリングが切れてしまうスイングスピードの速いプレーヤーにとってはかけがえのないストリングであっても、アルパワーには<打球感が硬い>というデメリットもあったため、一般プレーヤーが使うには少し敷居が高い部分もあった。
その問題を解消しようと、今年ウイルソンから発売されたのが『サベージ』。素材には、昨年発売された『アドレナリン』にも使用されている弾力性が高くて柔らかい<リキッド・クリスタライン・ポリマー>を使用。さらに中心をマルチ・モノ構造にすることで、インパクト時のソフト感を大幅に向上させ、それによりボールの食いつき感も向上。パワーとコントロールを両立させたショットを打つことが可能になった。「アルパワーの反発性やスピードは好きなのだけれど、もっとソフトな打球感のストリングが欲しいな」という、ある程度スイングスピードの速いプレーヤーのために開発されたストリングと言っていいだろう。
また、この『サベージ』は断面が6角形になっているのも大きな特徴だ。ストリングの形状を360度どの角度からの圧力に対しても強い6角形(蜂の巣も6角形)にすることで、ボールが当たった時にストリングが一度変形して戻るまでの時間が短くなる。つまり、パワーを出すことができるというのが、6角形の最大の特徴なのだ。さらに6角形にしたことで、ボールが引っかかりやすくなったこともメリットの一つ。スピンやスライス系のサーブやストロークを打ったときに、この6角形の恩恵を感じることができるはずだ。

『サベージ』断面そして、この『サベージ』は<ライム><ホワイト><ブラック>の3色から選べるのもユーザーにとってはうれしいところ。自分のラケットにコーデイネイトして色を選んでもいいし、少し不調のときは明るいライムを使うなど、気分によってストリングを変えてみるのもいいだろう。 打つボールにスピンをかけてアングルを狙っても、失速せずに逆に伸びるように飛んで行くことから名づけられたのが『ルキシロン・ショット』。これまではプロが愛用していたアルパワーでしか打てないものという認識があったが、この『サベージ』を使えば、一般プレーヤーでも柔らかい打球感で楽にルキシロン・ショットに近いボールが打てるはずだ。

<テニスクラシック高木編集長インプレッション>ゲームメイクするのが楽しくなるストリング


ゲームメイクするのが楽しくなるストリング最初にビックリしたのが、その打球感。マルチ・ストリングだと思うくらいに柔らかくて心地いいものでした。 そして、気持よかったのがボールの飛び。すぐに弾くのではなく、少しホールドしてからボンッと勢いよく飛んで行く感じなので、プレーヤーの意志が乗ったコントロール性の高いスピードボールが楽に打てると思いました。フラットドライブ系でエースを狙いにいきたくなってしまいます。 そしてボールに回転をかけるのも、すごく楽でした。楽にボールが引っかかってくれるのでイメージの10%増しぐらいの強さの回転がかかるため、ショートクロスなどのアングルを積極的に狙ってコートを広く使うプレーヤーは重宝するでしょう。またボレーでのタッチ感も抜群。こちらも球足の長いボレー、ドロップボレー、アングルボレーと、色々なテクニックを試してみたくなりました。本当に色々なショットを楽に、それでいて高いクオリティで打てるので、ゲームメイクするのが楽しくなるストリングだと思います。