SURGE BLX 100

 
SURGE BLX 100 <ラケット解説>
最新のテクノロジーが詰まっていてこの値段 クセがないから導入モデルとして最適な『SURGE BLX 100』

SURGE BLX 100 フェデラーや錦織 圭などトップ選手が既に使用を開始しているBLXシリーズ。これは『フィーリングを大切にする』というプロと一般プレーヤーの意見を反映して、火口付近に現存する玄武岩(右画像)<BASALT>を1500度の高熱で溶融して生み出したファイバー(右画像)を使用したラケット。このバサルト・ファイバーには"衝撃・振動をスムーズにする""遮音性が高い""軽量で、剛性が高い"という特性があり、これをカロファイト・ブラックに織り込む(右画像*イメージCG)ことで、プレーヤーが求めるパワー、コントロール、フィーリングを実現することが可能になった。

SURGE BLX 100 こうした最新技術の入ったラケットは、BLXシリーズに限らず、やはりそれなりの値段がするものだが、今回ウイルソンから発売された『SURGE BLX 100』の値段は24,150円。最新テクノロジーの商品が、この値段で買えるというのは一般ユーザーにとって非常にうれしいことだ。スペックをよく見ると、長さは27インチ、フェイス面積は100平方インチ、ウエイトは279g、フレーム厚21~26mmと王道をしっかり抑えたギアになっていることがわかる。ストリングパターンが16×19となっていることからは、フラット、スピン、スライスと多彩なショットが打ちやすいことも伺える。 BLXのフィーリングのよさ+スペックから読み取れる情報は、プロの選手が使ってもおかしくないであろうラケットだということ。初心者はディスカウントされている値段につられて3~4年前の型落ちのラケットを買ってしまうことも多いと思うが、こうして最新技術の入ったお買い得ラケットでテニスを始めたほうが、よりテニスを楽しく続けることができるだろう。また、この値段とスペックであれば、『BLXシリーズは、どんな打球感なのかな』と興味を持っている経験者も手軽に使ってみることができるはずだ。そして、このベーシックな『SURGE BLX 100』を経て、さらにBLXの違うモデルにトライしていくのもアリだ。


操作性が高く“スピン&飛び”が気持いい

テニスクラシック 高木編集長インプレッションブラックがベースカラーとなっているため、見た目では中級者~上級者向けのラケットかと思ったが、持ってみてビックリしたのは軽いこと。また、バランスがいいためかスイングもしやすく、相手のスピードボールにも打ち負けないパワーをこの軽さのラケットが持っていることにも驚かされた。このバランスのいい軽さは、ストローク時にはテイクバックが簡単にすばやくできること、相手の速いボールにも瞬時に合わせられることで生きてくる。そしてボレー時には、操作性がいいので、楽にローボレーができるところに恩恵があると思う。

テニスクラシック 高木編集長インプレッションさらに、楽にスピンをかけられるのもこのラケットの特徴で(自分の実力の30%増しぐらいのスピンが打てる)、それでいてボールがしっかり飛んでくれるのもうれしいところ。普通、スピン量が多くなるとスイングにパワーがなければボールは失速してネットしたりスピードのないボールになるのだが、このサージで打つとスピンがかかりつつ、ボールはしっかり相手コート深くまで飛んでくれる。これはサーブのときも同様で、スピンやスライスといった回転系サーブが楽に打てた。さらに食いつき感と球離れの感覚が気持よく、コントロールもつけやすい。初心者から中上級者まで、幅広いレベルのプレーヤーがテニスの楽しさを堪能できるラケットだと思う。