TEMPEST FOUR BLX 110

 
TEMPEST FOUR BLX 110
楽にパワーとコントロールを出せる TEMPEST FOUR BLX 110

一般プレーヤーがラケットを選ぶ際、いちばん気になるのはウエイト=重さではないだろうか? 軽いラケットとはいうのは当然、操作性がよく、特にボレーでのフォア、バック、スマッシュなどの切り返しでは、その軽さが大きな武器となる。 そうした軽さにフォーカスして、現在市販されているラケットを眺めてみると、ウイルソンのTEMPEST FOUR BLX 110が浮かび上がって来る。このモデルは、ウエイトが何と230g。市場に出回っているラケットの中では、最軽量のモデルだ。

TEMPEST FOUR BLX 110 このTEMPEST FOUR BLX 110は、その軽さにも驚かされるが、ビックリするのが実際にボールを打ったときのパワーと打球感の心地よさ。ボールに合わせにいくだけで簡単に相手コートまで飛ばすことができ、インパクトでは丁度いい感じでボールを捕まえるので、コントロールの利いたシッョトで打ち返すことができた。この特徴は、特にストロークで相手のボールが深く入ってきたケースや、少し遠めのボレーをしなければならないときに実感できるだろう。
そうして、軽いのにしっかりボールが返せるのはTEMPEST FOUR BLX 110が
① ラケットヘッド寄りに重心を設定した『ハンマーバランス』を採用し(38.0cm)、
② ヘッド側に行くほどストリングが広がる『ファン・ストリング・パターン』を取り入れ、
③ フェース面が『スローバル』と呼ばれる滑らかな扇形になっている

ため。
①については、同じハンマーバランスのTOUR BLX 105などに比べ、さらにヘッド寄りに重心が設定されているが特徴で(TOUR BLX 105は34.0cm)、一旦スイングを始めるとラケットヘッドが自然に急加速し、それがパワーとなり、ラケット自体のウエイトが軽くても相手ボールのパワーに負けることなく打ち抜くことができる。また、②のファン・ストリング・パターンは、本来ほとんど可動しないラケットヘッド部部分のストリングの"たわみ"を可能にする機能で、これによりスイートスポットが上方向に拡大。さらに③のスローバル・フェイスもなめらかな扇形にすることでスイートスポットが25%拡大。つまり、②と③の相乗効果により、TEMPEST FOUR BLX 110はスイートスポットがヘッド寄りに大きく拡大しているのだが、これが難しいボールや体から遠いボレーをカンタンに返せる要素となっているのだ。
こうしたラケットのサポートは、ある程度しっかりスイングはしたいけれど、フットワークはそれほどしっかりできないという女性や年配プレーヤーにピッタリ。打点が体から離れても、TEMPEST FOUR BLX 110はスイートスポットがヘッドよりに大きく設定されているため、楽にインパクトすることができる。また、重心を思い切って上に持ってきたハンマーバランスのため、ヘッドよりでインパクトしたほうがボールにパワーを乗せてコントロールしていける。
一度体験すると、他には替えることのできない良さをこのTEMPEST FOUR BLX 110に発見するはずだ。
 

  • TEMPEST FOUR BLX 110
  • フェース面積/110平方インチ レングス/27.25インチ ウェイト/平均230g バランス/38.0cm
    フレーム形状/デュアル・テイパー・ビーム  フレーム厚/24.5-28-25mm
    ストリングパターン/16×20 適正テンション/55-65ポンド グリップサイズ/G1、G2、G3
    素材/バサルト・ファイバー+カロファイト・ブラック+グラファイト
  • 価格 33,600円(本体価格32,000円)