ウイルソン契約プロが愛用しているラケットの中で、ラケット自体が最も大きなパワーを持っているのがJUICEシリーズだ。それはフレーム厚に注目すると明白で、例えば同じ100平方インチのモデルSTeam 100が23mm均一なのに対し、JUICE100は25.0-26.5-24.0mmと厚く、打球時にパワーを効率良くボールに伝えるためフレームの場所によって厚さに変化を持たせている(デュアル・テイパー・ビーム)。これだけ厚いと"スイングスピードが少し速くなると、ボールが飛びすぎるのでは"という心配をしたくなるものだが、女子のアザレンカだけでなく男子のロペスもこのJUICE 100を愛用している事実を知ると、実は一般プレーヤーにはすごく使いやすいラケットということが読み取ることができる。
さらに、今回新発売となったJUICEシリーズは、 ①素材にハイ・モジュラス・グラファイトを追加、②グリップ部をアンプリフィール360構造にしたのが大きな特徴だ。
①グリップ部をアンプリフィール360構造
AMPLI FEEL 360は
快適性能だけではない。
スロートとグリップを一本の素材にすることで、縦への捩れ/しなりが抑えられる。
②素材にハイ・モジュラス・グラファイトを追加
ハイ・モジュラス・グラファイトをサイドと
スロート部分に追加することで
フレーム構造を更に強化!
主に横の捩れを防ぐことに成功。
●STIFFNESS INDEX (低い方が、 しなりが少なくパワー性能が高くなる。)
新構造とamplifeel360により、従来のJUICEよりも 格段にパワー性能をアップさせることに成功した。
●進化した快適性能
STeam 95/100 (日本限定モデ)に 搭載したパラレル・ドリルを採用。 パワー性能もさることながら、 快適性が向上。
まず、ハイ・モジュラス・グラファイトは非常に剛性が高い素材で、NEW JUICEシリーズでは、これをフェイス面のサイドとスロート部に追加。これはインパクト時の横へのねじれを押さえるための配置で、フェイス面の安定感が大幅に向上。これによりパワーロスが少なくなり、コントロール性も高まることとなった。
そして、グリップ部には、これまでのアンプリフィールをよりバージョンアップしたアンプリフィール360を採用。これまでは分かれていたスロート部とグリッ プ部を一体構造にしたことで剛性が高まり、それが更なるフィーリングの向上だけではなく、フレームのしなりを抑えることに成功し、パワー性能が格段に向上した(STIFFNESS INDEX参照)。更に、錦織圭モデルのSTeam95やSTeam100で使用されているパラレル・ドリルを採用することで、フレームの剛性を高めながらも打球感を快適にすることを可能にした。つまりNEW JUICEシリーズは、よりパワーと快適性が高くなったラケットに仕上がっているのだ。
このNEW JUICEシリーズ、アザレンカやロペスが使うJUICE 100は試合志向の男性プレーヤーが使うとコントロール性能を保ったまま、適度なパワーサポートを受けられるので、戦闘能力の高いラケットとなってくれることだろう。そして、特に女性やシニアの方にオススメなのが、JUICEシリーズ中唯一のSラケ、JUICE 100S。16×15のストリングパターンが、もともと大きなパワーを持っているJUICEのパワーをより大きくし、さらに楽に強い回転がかけられるので様々なテクニックを駆使することが可能に。よりタッチ感を生かすことの多いダブルスのプレーを楽しくしてくれるはずだ。また、ウエイトが279gのJUICE 100L、262グラムのJUICE 100ULは女性やまだ体が大きくないジュニアが自分のパワーに合ったラケットを選べるという点で嬉しいラインナップだ。
>> JUICE 100Sに搭載されたスピンエフェクト・テクノロジー(2013.11.20更新号)
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