ボールに伝えるパワーが絶大で、普通のラケットでは100の力でしか飛んで行かないボールも、110~120の力で飛ばしてしまうJUICEファミリーのラケットたち。
その大きなパワーを武器にアザレンカは昨年の全豪オープンでグランドスラム初優勝を飾ったが、このJUICEファミリーが持つ特性は日本人からも多くの支持を集め、ビッグヒットのラケットとなっている。
パワーの源となっているのは、デュアル・テイパー・ビームというテクノロジー。これは、フレームの厚さをスロート部分とフェース部分で微妙に変化させたもので、アザレンカが使うJUICE 100は、フレーム部が25.0mmで、フェース下部は26.5mm、フェース上部は24.0mm。
この微妙なフレーム厚の差がラケットの“しなり=パワーロス”を抑制するため、大きな力をボールにぶつけていくことが出来るのだ。
さらに、この『デュアル・テイパー・ビーム』によりフレーム&フェース面の安定感が高まるため打球感が心地よく、インパクト時の情報が適度にプレーヤーの手に伝わって来るのもJUICEファミリーの大きな特徴。
それゆえパワーをコントロールすることができ試合で大きな武器となるため、口コミで使いやすさのウワサが広がり、日本でも多くのプレーヤーに愛用されるようになったのだ。
そして今回、アザレンカやロペスが愛用するJUICE 100に日本限定カラーが追加されることになった。オリジナルのJUICE 100は、薄青、紺、黄色、白が使われた明るいイメージのコスメだったが、日本限定の新カラーコスメは、紺、赤、白が使われたトリコロールで、力強く締まったイメージの仕上がりとなっている。
カラーコスメはプレーヤーそれぞれに好みがあるため、どちらがいいと言うことはできないが、同じモデルで選択肢が増えるというのはそれだけラケットの機能が優れているということ。まだJUICE 100のパワーを体感していない人は、この機会に一度トライして欲しい。
>> JUICEの詳しい特性(2012.1.20公開)
前述のようにJUICE 100は非常にパワーのあるラケットなのだが、使う人のスイングスピードの速さによって打球感は少し異なる。プロ選手のロペスやアザレンカのようにスイングスピードが速ければ、弾く中にも食いつき感が得られるのだが、スイングスピードが普通の一般プレーヤーにとっては、ボール弾き感が強い=球離れが早いという感覚となり、ボールをコントロールしていくのが少し難しいというのも事実だった。
それを解消するために、新たに開発されたのがJUICE 100L。JUICE 100でダブル・ホール(直径4.2mmのグロメットホール。打球時のストリング可動域は26度)だったグロメットを、このJUICE 100Lではパワー・ホール(グロメットホールの幅1.0cm。ストリング可動域56度)に変更。
ストリングの可動域が2倍以上に広がったことで、食いつき感=コントロール性能がアップ。さらにウエイトが279gとJUICE 100より25g軽くなっているので、非力なプレーヤーでも鋭くスイングすることが可能に。
ボールの飛びパワーはJUICE 100と同じく絶大のまま、球持ちを良く、操作性も高くなったのが新登場のJUICE 100Lなのだ。
ちなみに、このJUICE 100Lも日本限定のモデル。日本人のことを考えて細かくスペックが調整されているから、一度打つとその扱いやすさにビックリするはずだ。